2016 年4 月にソラーレ ホテルズ アンド リゾーツの運営となった浦和ロイヤルパインズホテル。同ホテルの繁治英志総支配人はさまざまな要職を経験した手腕を発揮し、2013 年以降は一般宴会、料飲の売り上げや婚礼組数が右上がり。昨今、宴会部門の売り上げに苦戦するホテルが多い中、なぜ売り上げが上がったのか。その理由を、繁治総支配人に聞いた。
浦和ロイヤルパインズホテル 総支配人 繁治英志 氏
“ 食” の浦和ロイヤルパインズホテル
❒ まずは、繁治総支配人から見て、浦和の街の印象は。
非常に落ち着いた街で、文化・文教の水準が高く、浦和という街に誇りを持っているように感じています。それと、浦和に来て知ったことですが、市民の外食費が高いですね。平成27 年の総務省統計局「家計調査」によると、浦和が位置するさいたま市の外食費は20万2120 円。全国平均が16 万7203 円ですから、外食費の高さが分かります。
❒ その街の中において、“食”の浦和ロイヤルパインズホテルとしてブランドを確立していますよね。
そう言っていただけるのは、ありがたいですね。前述のとおり、浦和の方々は外食率が高い。とは言っても、ホテルの店舗はそれなりの料金になります。街の専門店との比較の中で、ご支援をいただいているわけですからね。
当ホテルは8 店舗のレストラン&バーを持っていますが、おかげさまで年間15 億円以上を売り上げています。
❒ 世界大会で受賞歴を持つ料理人も多いですよね。
数々の受賞歴を持つ中宇祢満也総料理長をはじめ、2011 年「第3 回オーギュスト・エスコフィエ国際コンクール」世界大会で優勝したレストラン「RPR」の竹下公平シェフなど、料理人の腕はたしかです。競い合う相手がいることで、料理人の腕も向上する。そして、何より食通である地域の方々の存在が大きいのです。これは、本当にありがたいことです。