ザ・プリンス パークタワー東京は、マドリードの5 ツ星ホテル「エスぺリアマドリード」のレストラン「サンセローニ」のヘッドシェフ、オスカル・ベラスコ氏による特別ディナー「オスカル・ベラスコの特選料理」を2016 年5 月26 ~28 日開催。来日したオスカル・ベラスコ氏、およびザ・プリンス パークタワー東京の三浦健史総料理長に聞いた。
太田 今回の招聘イベントはどのようなプロセスで行なわれたのでしょうか。
三浦健史総料理長 「日本のお客さまに喜んでもらえる料理フェアを開催する」ために、スペインでいま話題のシェフ、オスカル・ベラスコ氏のもとへとスペインを訪れました。当ホテルのレストラン「ブリーズヴェール」のキャパシティに合わせて60 名規模のフェアを提案したところ、最初は、ベラスコ氏に笑顔で「ノー」と言われました。「自分の料理は一日40 人以上には出せない」というのが彼のスタンスだったため、何度も交渉を重ねて、招聘イベントを実現できたことは感慨深いです。彼はさまざまな国でイベントを行なっていて先日は北京に行ったそうで、10 年くらい前には大阪へスタッフとして訪れたそうですが、シェフとしては今回が初めてだそうです。彼にとって、シェフとして初めて来日し、指揮を執る海外イベントでもあり、その不安を取り除くべくコミニュニケ―ションを図ってきました。彼も不安な半面、「私たちの料理はこういう料理だ」という強い思いを率直に伝えるタイプという印象でしたが、話をしてみると同じ料理人とあってすぐに意気投合したのは言うまでもありません。
太田 前回は、ボスと一緒だったようですが、二度目の来日はいかがでしたか?
オスカル・ベラスコ氏 再来日の機会をいただきとてもうれしく思います。前回も非常に素晴らしい経験をさせていただきましたが、それを上回るほどの素晴らしい経験になるはずです。ヨーロッパでは、日本の料理というものは一つの見本のようなもの、重要なものとして評価されておりますので、日本に来るというのは、われわれにとっては非常にぜいたくなことだと考えております。