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第225 回 北村剛史 新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第225 回『顧客の「欲求」、「葛藤・解決」および「幸福感」』

【月刊HOTERES 2016年07月号】
2016年07月01日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI( 米国不動産鑑定士 )
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤーズ)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動
産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 製品・商品やサービス市場では、通常「黎明期」から「成長期」、さらに「成熟期」を経て「衰退期」を迎えるというライフサイクルが見られます。ただ「衰退期」を迎えても、それら製品・商品やサービスに対して顧客ニーズが見込まれる限り完全に当該マーケットが消滅するわけではなく、次のライフサイクルをスタートさせるような「イノベーション」が起こることで新たなライフサイクルがスタートすることになります。市場にこのようなライフサイクルが見られる理由は、需要サイドにおいては、人間の飽くなき新規性の欲求や既存サービスに対する「馴れ」が影響していること、また供給サイドでは、ライバル会社の出現が提供サービス等の一般化(コモディティ化)を助長するためだと考えられます。このようなライフサイクルは、ホテルや旅館市場においても同様に見られるはずです。それまで特徴的で特異なサービスであったものが、成熟期に至っては上記需給それぞれの変容の結果、市場ライフサイクルのある時点でコモディティ化の波にさらわれるのです。
 
 もちろんホテル旅館市場には、強力な顧客ニーズが見込まれますので、今後将来的には次のライフサイクルを描くような「イノベーション」が生じるはずです。その例が

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