小誌・月刊ホテレス独自調査「全国ホテル客室稼働率」の2025年1月結果がこのほどまとまった。今回、全国103ホテルの平均客室稼働率は65.0%(前年同月65.2%)、ADRは14,855円(同13,277円、11.9ポイント増)、RevPARは9,656円(同8657円、11.5ポイント増)となった。
本調査区分14エリアにおいて、約半数のエリアで稼働が苦戦するものの、ADRは東海を除く13エリアにて伸長を果たし、結果RevPARの全国平均は2ケタ増となった。
JNTO発表の訪日外客数において、当月は単月過去最高を大幅に更新する378万1200人で着地。その恩恵により全国的に月初における予約状況は好調に推移し、高単価戦略による売上増を狙う戦略が続く傾向となった。
また、各ホテルからは「直近の個人予約が伸びなかった印象、スキー目的のインバウンドは多数あり」、「年始は帰省客が多かったが、中旬まで、あまり動きの良くない月であった」、「個人は中国の春節期間において直近での伸び率が高く、室数・単価・売上すべてにおいて前年を上回った」などのコメントが寄せられた。
〈用語解説〉
●OCC(Occupancy Ratio):客室稼働率
●ADR(Average Daily Rate):1日1室当たりの客室平均単価
●RevPAR(Revenue Per Available Room):1日1室当たりの客室売上高
※RevPARは客室販売における最重要指標、RevPAR=OCC×ADRで算出
(例:客室稼働率50%×ADR 20,000円=RevPAR 10,000円)
〈調査区分〉
北海道、東北、北関東、東京フルサービス型、東京宿泊主体型、南関東、甲信越・北陸、東海、近畿(京都・大阪含む)、京都、大阪、中四国、九州、沖縄の全14エリア
〈算出条件〉
●今回の数値は小誌・稼働率調査において「該当月および前年同月」の「客室稼働率およびADR」の計4項目すべて回答のあるホテルのみを用いて算出。そのため、開業1年未満のホテル、前年同月に休館したホテルなどは含まれず。
〈備考〉
小誌「月刊ホテレス」2025年5月号(1・2月分を掲載、4月号時は休載)では連載「全国都市別ホテル客室稼働率」にて、25年1月の速報値(計197ホテルの都市別平均値)を掲載。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp