独自に磨き上げた運営手法を武器に尼崎セントラルホテル、Rホテルイン北九州エアポートの再生を実現してきたR Hotels International(以下「Rホテルズ」)。同社がいよいよ3軒目の案件を公表した。大阪・中津のオフィスビルをコンバージョンし、121室のホテルとして早ければ12月にも運営を開始する。そして、さらに現在も数件の案件を具体的に進めているといい、2軒目以降、急速な展開の勢いを見せている。本インタビューでは同社にて開発・運営の双方を手掛ける片野氏に、同社の強みと今後のビジョンについて聞いた。
片野 真治 氏
9年赤字が続いたホテルを
初月から黒字化に成功
強力な集客力で難案件の
業績改善を実現
■ まずはRホテルズについて、特徴や強みについて教えてください。
Rホテルズは現在関西地区と北九州地区の計2軒ホテルを運営するホテル運営企業です。まず私たちの特徴として挙げられるのが、オペレーターと投資家それぞれの視点を持ち合わせながら、双方が効果的にその強みを連携させている点にあると考えています。
まず、オペレーション的な視点についてですが、Rホテルズは私を含めて全員がホテルオペレーターの出身で、特に強みとしているのは集客力です。ホテルの立地などその市場特性を詳細にまで読み解いて、チャネルやセグメントなどのバランスまで考慮した継続的な集客を実現できる点が強みであると考えています。
これまでは尼崎セントラルホテルでの実績しかありませんでしたが、昨年11月に運営を開始したRホテルイン北九州エアポートにおいても9年間赤字であったホテルを運営開始初月から黒字化に成功しています。北九州は好調といわれる国内宿泊市場の中で、いまだに厳しい状況が続いているエリアです。詳細は企業秘密ですのでお話しできませんが、Rホテルズの運営開始直後から劇的な集客改善に成功をしています。
この強みを武器に、私たちは通常のオペレーターではなかなか手を出せないホテルを運営し、業績を改善できるという自信を持っています。