土日休み、残業なしという労働条件を求めている若者が増えている。ある意味、真逆なウエディング業界含むサービス産業は人材確保にますます困難な状況となっている。労働力だけではないが、顧客満足を得るためにはどうしても必要な労働力を確保しなければならない。この問題に対して“安心して挑戦できる職場環境改善、社内制度の制定”に取り組んでいる㈱ホロニック 長田一郎社長に取り組み内容をお聞きした。
福永 舞子、姫路、琵琶湖など関西を基盤にウエディングやホテル事業に取り組まれ、また長崎や静岡藤枝のホテル運営をされています。私も以前、セトレ舞子でウエディングプランナーとして勤めた経験もあり、コンサルティング事業としてスタッフ教育にもかかわらせていただいたこともあります。ますます厳しさが増すウエディング業界、サービス業界ですが、人材不足は深刻な問題として対策が求められています。特にウエディングは大半が女性スタッフのため、結婚や出産など、基本的なことをようやくマスターし、これから活躍できるというときに、退職や休職によって戦力が失われてしまいます。御社ではそのような状況に対する対策のようなお取り組みはされていらっしゃいますか。
長田 現在社員120 人、アルバイトも同等数が従事しています。以前は社員200 人おりましたが、事業規模縮小により全体的な人員は減少しています。人員確保が難しい中で勤めている人材をいかに長く勤めていただけるかはとても大切なことです。特にウエディングは女性中心の業種ですので、結婚や出産後も勤められる環境を作り出すことが求められます。ご家族のご理解があれば良いのですが、土日の仕事、立ち仕事、時間が不規則など、通常の家庭環境を保つことは困難で、本人は自身の生きがいとして、また生活費のために働き続けたいという思いを断念せざるを得ない状況です。