このシリーズでは、トラディショナルからトレンドまで、幅広い情報をお届けします。ホテル・レストランでのサービスやマナー、ウエディング・イベントパーティの創つくり方、ライフスタイルにおけるニューヨーカーの感性などさまざまな視点からの最新情報です。日本人の感性と世界をリードするニューヨーカーの感性とうまく融合することで、「ZEN OMOTENASHI」は世界中から称賛を得ることでしょう。
Donation が当たり前のニューヨーク。豊かな人びとは、弱者のために、社会のために子どもたちのために、命を守るために、寄付行為は当たり前。
NPO などのボランテイアも、子どものときから当たり前。
使われ方が心配なんて言っていられません。寄付することだけではなく、結果まできちんと見守る精神と責任を持っているのですから。
米国IFDA 機関も日本のような仕組みとはちがい、社会貢献を目的にしたDonation で成り立っています。
教育機関への寄付
子どもたちが教育を受けるための設備・授業料などに援助できるようにと、ニューヨークのお金持ちは、自分の卒業した学校に必ず寄付をします。
大学の研究センターなどは、特に多額の寄付がないと研究費なども不足して運営ができません。命にかかわる最先端の研究などにも、躊躇なく寄付をします。
Donation…すべての人びとが、幸せで安全に暮らすために役立つことをするのは、彼らにとっては普通のことと言えます。
メトロポリタン美術館
入場料は寄付
入場料は寄付です。自分のできる範囲で支払ってかまいません。1ドルでも5ドルでも気持ちよく入場券(バッジ)を渡してくれます。数多く名画をそろえた世界でも有名なメトロポリタン美術館。入場料については、Donati on(寄付)ということをご存じでしょうか? 多額の寄付で成り立っているため、運営に関しても余裕があります。
毎日訪れたい市民や学生のため、芸術の普及のため、そして学生や子どもたちの教育のために寄付金は活用されます。
観光客にはあまり知られていないアッパーウエストに位置するメトロポリタン別館でも同じです。掲示されている金額は上限の数字(ドル)ですので、その範囲内で寄付としての金額はご自分で決め、入場後は有意義にお過ごしください。
美術館によっては、曜日で学生のみ無料にするところもあります。
メトロポリタン美術館には、本でしか見たことのない名画が数多くあり、一日中いても、時間が足りません。
館内では、学生も大人もカンバス・イーゼル・絵の具などを持ち込み、名画の前で絵を書いている姿をよく見かけます。
当時、日本人感覚でしたので、多少、カルチャーショックでした。
写真撮影はもちろんのこと、名画の前で模倣を真剣に描いている人たちの光景。
しかも、直接名画に触れないための防衛ロープもありませんでした。
今では、このロープがあります。マナーの悪い観光客がいると、主催者側も対策を‥となる例です。とても残念ですが、仕方ありません。