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アパートメントホテルを展開する5社合同事業説明会

外国人比率約8割、インバウンドが複数人で利用する中長期滞在型施設のポテンシャルとは

2024年11月04日(月)
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10月29日に行なわれた合同事業説明会
10月29日に行なわれた合同事業説明会

 
 宿泊施設の新しいカテゴリとして、近年開発案件が増えているアパートメントホテルを展開する5社(㈱コスモスホテルマネジメント/霞ヶ関キャピタル㈱/㈱セクション L/㈱リクリエ/NSKREホスピタリティ㈱)が、インバウンドかつ中長期・グループ滞在ニーズを取り込むアパートメントホテルの現状ならびに施設を展開する各社の事業説明会を2024年10月29日に行なった。コスモスホテルマネジメントが発起人となり、アパートメントホテルを展開する各社との交流をへて、「アパートメントホテルの認知拡大、普及」のための説明会を計画。ホテルのカテゴリとして確立することを目的として開催に至ったという。
 アパートメントホテルとは、中長期滞在が可能なスタイル(キッチン付きや3人以上宿泊可能など)を指し、2018年以降急速に拡大しているカテゴリ。全国約4,000室超にもなるという。利用属性も従来とは異なり当初から外国人利用者が多く、5社の平均では78.4%を占める。ほか平均滞在日数は3.0日、平均同伴人数は3.7人と、インバウンドかつ複数人に連泊利用されていることがうかがえる。
 コスモスホテルマネジメント代表取締役社長 藤岡 英樹氏によると、営業する「MIMARU」は現在27軒。施設形態は、約40㎡~、全室キッチン・ダイニング・リビング付、2~3ベッドルームタイプもあり、2024年(1~9月)の平均客室単価は4万6,508円(税抜き)、平均稼働率は72.3%という。
 「FAV」ほか計5ブランドを展開する霞が関キャピタルHospitality and Culture Division Vice President 保坂 賢太郎氏は、“広く・安く・カッコイイ”をコンセプトに企画。徹底した省人化で、9社のパートナー企業が15軒を運営。2年後には37軒を目指している。一方、大半がリブランドやコンバージョンというセクションL 共同創業者/取締役 北川旭洋氏は、現在10軒のホテルを運営。ユーザーはほぼ外国人でその宿泊者同士が使えるグループchatでファン化を促進している。また、サービスアパートメントの運営代行が中心のリクリエ 取締役 橋本将崇氏によると、都心の狭小地などのコンバージョンや1棟5室といった一見非効率な案件を無人化で運営。ユーザーは意外にも日本人もいるという。NSKREホスピタリティ社長執行役員 大谷 宗徳氏によると、同社はレジデンス型ホテル事業として2022年に設立、24年3月「& Here TOKYO UENO」(145室)を開業。現在、11件の計画があり、5年後には1,000室を目指すという。
 集まった5社は、共に競合であるもののアパートメントホテルのポテンシャルを信じて展開する同志。今回は説明会の開催となったが、今後の活動予定は未定。
 

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