外食全体の売り上げ前年比112.4% 遅い梅雨入りで客数は増えたが、物価高騰が実質消費を抑制
6月は、梅雨前線の停滞で全国的に梅雨入りが遅く、雨天日が少なかったことにより、街の人出が増え、訪日外国人客の需要も変わらず堅調であった。外食全体の売上は前年比112.4%。だが終わりの見えない物価高騰の中で、値頃感のある商品へ移行する消費者が増え、実質消費支出は減少傾向にある。
ファーストフード業態は、全体売上は前年比111.9 % となった。「洋風」は夜間メニューの充実、ランチメニューの値下げなどが貢献し、売上110.7 %。「和風」は、クーポンやアプリによる集客が奏功し、売上112.2 % となった。「麺類」は、冷たいメニューが好調で、売上は114.6%。「持ち帰り米飯/ 回転寿司」は、15 日「父の日」に向けたキャンペーンを展開し、売上は105.5%となった。
「その他」は、「アイスクリーム」の価格割引キャンペーンが好調で、売上127.8%となった。
ファミリーレストラン(FR)業態の全体売上は114.7%。「洋風」は週末の客数増に対応し、売上は114.0%となった。「和風」は、食べ放題メニューが貢献し、売上116.6%。「中華」は、生ビール割引キャンペーンなどにより、売上113.9%。「焼き肉」は、土休日が多い曜日周りと団体客の取り込みで、売上は、114.9%となった。
パブ・居酒屋業態は、「パブ・ビアホール」で雨天の少ない天候が売り上げを押し上げ、「居酒屋」では訪日外客の需要もあり、売上106.8%となった。
ディナーレストラン業態では、夜間の利用がやや増えたことと訪日外客の支持と相まって、売上111.2%となった。
喫茶業態では、遅い梅雨入り、SNS を活用した集客の好調により、売上109.8%となった。
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