倉吉市・白壁土蔵群
倉吉市は県の中央部に位置し、周囲は温泉地でかこまれた緑豊なところである。古代にさかのぼれば、伯耆の国の中心として栄え、南北朝時代には打吹山には城が築かれ、城下町として発展した歴史がある。古代においては、伯耆の国の中心で国庁や国分寺が設けられ重要な神社などが建てられていた。下って、鎌倉時代には小鴨氏が守護代として支配し、室町時代には岩倉城が築かれ、守護職として山名氏が室町幕府の有力大名として、権勢を謳歌した。1500年代終盤の戦国時代には里見氏が支配し、江戸時代には池田光政の鳥取藩の領地となり城下町として政治、経済の中心地として栄えた。現在では交通の要衝として栄えた頃の街並みが残されており、重要伝統的建造物群の保存地区として指定され、観光客を楽しませている。
県民所得は全国最下位
鳥取県の面積は 3507.14㎢で全国 41位と、奈良県より小さく、佐賀県より大きい。人口は 54.7万人で全国 47位で、島根県より小さく全国で最も少ない。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.2%、15~64歳の生産年齢人口は 55.0%、65歳以上の老年人口は 32.7%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 1.4兆円で全国最下位の 47位。一人当たり所得は 243.9万円であり、全国で鹿児島県に次いで 45位となっている。産業別構成比をみると、第1次産業は2.6%、第 2次産業は20.6%、第 3次産業は 76.8%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 0.8兆円で全国 45位、人口当たりは 139.3万円で全国 39位となっている。
ホテル旅館の伸び率は平均を下回る
飲食店数は 14年で 2778店。内訳をみると、食堂・レストランが 285店で 10.3%、専門料理店が 735店で26.5%を占める。その中で多いのは中華料理店の 224店で 8.1%を占める。次いで日本料理店が 193店の 6.9%と続いている。そのほか、すし店が 63店(2.3%)、そば・うどん店が 95店(3.4%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 694店(25.0%)、酒場・ビアホールは 382店(13.8%)と多く、両者で38.8%を占める。以上のほか喫茶店は 399店(14.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 116店(4.2%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 313店である。ホテル・旅館の施設数は 22年で 329軒、客室数は 9730室で、2012年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 7.7%に対して当県は▲ 25.9%、客室数は全国の 13.8%に対して当県は▲11.9%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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