セルリアンフロア「グランドルーム」
セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)は9月9日、28~31階の客室フロアを一新し「セルリアンフロア」としてリニューアルオープンする。
「SHIBUYA LUXURY」をコンセプトとする同フロアは、既存のエグゼクティブフロアとスタンダードフロアの中間グレードとして展開。5月から順次改装に着手し9月に1フロアの改装を終え、2025年1月までに順次残りの3フロアの改装完了を予定する。
同ホテルは今後、5年をかけて全客室と一部の宴会場の改装を手掛け、今回はこのうちの第1弾目の改装プロジェクトにあたる。第1弾ではほか、1階のロビー階にゲスト専用ラウンジ「セルリアンラウンジ」や短時間の休息に適した「ホスピタリティルーム」も新設する。
同フロアは急増するインバウンドを中心としたファミリーやカップル層への訴求強化を目的とし、改装に伴い家具類、壁紙、カーペット、配管を含め刷新し、客室数を4フロア全91室から87室へと変更。
デザインは和モダンにて整えて落ち着きのある空間とし、ゲストの希望に応じてベッドの仕様をハリウッドまたはツインの両スタイルに対応可能な客室を増室させ、広々としたバスルームを有する新客室タイプ「グランドルーム」(4室、62.4㎡)を新たにつくりあげる。
「セルリアンラウンジ」(55席、180㎡、営業時間10:00~20:00)は同フロアやエグゼクティブフロアの宿泊ゲストの専用ラウンジとして展開。
小上がりや茶屋風の縁台など畳を取り入れた和風のつくりとし、手ぬぐいや切り絵など和のアイテムを多用した壁面装飾を施す。盆栽をモチーフにした花木ディスプレイなども飾り、日本の伝統や歳時記を表現した空間デザインが非日常を演出する。
「ホスピタリティルーム」(10席、32.6㎡、営業時間7:00~22:00)はチェックイン前やチェックアウト後でも快適に過ごせるよう、レスティングルームとして展開。ゆったりとしたソファーのほか、パウダールームを兼ねた更衣室、荷物の整理台などを配す。
「セルリアンラウンジ」および「ホスピタリティルーム」ともに9月9日のオープンを予定し、「セルリアンフロア」の客室は改装により1㎡当たり前年比6%増の単価アップを見込む。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp