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2024年6月号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《盛岡市編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《盛岡市編》

【月刊HOTERES 2024年06月号】
2024年06月14日(金)
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今回は岩手県の県庁所在地、盛岡市を取り上げる。同市は盛岡城を築城して以来城下町として栄え、県内の行政、商業の中心都市として成長してきた。観光では盛岡城址などの史跡のほか、チャグチャグ馬コ、さんさ踊りなどの伝統行事、わんこそばや南部鉄器などの伝統文化がある。以下に盛岡市のマーケットと岩手県の観光マーケットをみていこう。

1.マーケットポテンシャル

 盛岡市は中核市であり、人口は 28万2960人(2023年1月1日現在)で、岩手県全体の 23.8%のシェアを占めている。県内において最も多い人口を有する都市である。

 その他の県内主要都市を見ると、奥州市が11万1632人、一関市が10万9697人で続いており、この3都市が県内における人口10万人以上の都市となっている。それ以外の都市を見ると、花巻市が9万2385人、北上市が 9万2056人である以外は概ね 2万~5万人程度である。

 過去5年間の増加率(23年/18年)を見ると、盛岡市は▲ 3.0%と減少トレンドになっている。その他の県内主要都市を見ると、おおむねマイナストレンドをなっているが、滝沢市のみ 0.2%で横ばいとなっている。また、北上市が▲0.9%で比較的減少幅が小さい。(図表1)
 
 盛岡市の年齢構造を見ると、若年人口比率は 17.0%、適齢期人口比率は 20.1%で、若年人口比率は全国値(16.7%)をやや上回り、適齢期人口比率は全国値(20.9%)をやや下回っている。その他の県内主要都市を見ると、若年人口比率は滝沢市が 19.5%で最も高く、次いで北上市が 17.2%で、盛岡市を含めたこの 3市が全国値を上回っている。適齢期人口比率は滝沢市が最も高く、21.2%で主要都市内では唯一全国値を上回っている。(図表2)
 
 高齢者比率を見ると、盛岡市は28.4%であり、全国値(28.7%)をやや下回っている。県内主要都市では滝沢市、北上市以外は全国値を上回っており、県全体として高齢化が進展していることがわかる。滝沢市は盛岡市の市街地側に隣接した都市であるため、盛岡市のベッドタウンとなっていることもあり、比較的若いマーケットが集中している。
  
 将来推計人口をみると盛岡市はすでに減少フェーズに突入しており、2045年ごろには 2015年ベースから 18%程度減少すると推計されている。その他の県内主要都市を見ると、滝沢市のみ2025年ごろまで 2015年ベースを維持する以外はすでに減少トレンドに突入しており、将来的に2015年ベースの45%~65%程度になると予測される。将来的にも盛岡市が県内で最も多い人口を有することは変わらない。また、県内の人口規模が上位にある奥州市と一関市は人口減少のペースが速く、将来的に北上市と同レベルになるとみられている。(図表3)

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※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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