そんな極上リゾートアイランドでホテルとして選んだのは、カーズナー・インターナショナルが運営する世界的なハイエンドホテルブランドであるワン&オンリー・リゾーツの「ワン&オンリー ル・サンジェラン」。オープンは1975年という老舗の高級リゾートホテルで、モナコやスウェーデンなどのヨーロッパ王室もご用達という由緒正しい“家柄”なのです。
場所は島の北東部のベルマーレ半島、首都ポートルイスとはだいぶ離れております。半島丸ごとという60エーカー(約24ha)もの広大な敷地を持ち、全長1.6kmの真っ白なプライベートビーチは地元でも、島でいちばん美しい砂浜と評判のビーチです。ゆったりとした敷地内には数千本の椰子の木が生い茂り、モーリシャスの美しい自然をホテルにいながらにして体感できます。1999年に大規模な改築を行ない、歴史ある建物はリノベートされ益々その存在感を鮮明にしています。
ゲストルームは、スイート全162室と豪奢なプライベートヴィラが1棟。すべての部屋がバルコニーまたはテラス付きで、ビーチや広大な自然の景色を楽しめます。椰子の木が揺れる葉音や鳥達のさえずりも間近で、大自然と一体化したような気分になりますね。
とここまで書いて、これでは普通のホテルブログと同じになってしまいますから、モーリシャスまで来て、はて何を想うか――というとっても重要なことを少し。
車で1時間以上かかって辿り着いた豪華なホテル、どっしりとした鉄のゲートが押し開かれ、いざずずずい~~いと広大なホテルの敷地へと入ります。広々とした白を基調にしたファサードも爽快です、チェックインするとバトラーが部屋まで付き添います。
部屋に入り、落ち着いたところで、テラスのデッキチェアに腰を降ろしてまず思うこと――それはいつも同じですね、自分がいま地球のどこにいるのかをじっくりと確認すること。ああ、みんな東京で頑張って仕事してるんだろうなあ、と思いつつ、自分はいまアフリカの東に浮かぶちっちゃな島にいて、椰子の木陰でのんびりと風の音を聴いている。鳥のさえずり、インド洋の波の音、シャンパーニュの代わりに、モーリシャスらしいラムが傍らに。
これからの数日、どこにも行かない、いつものリラックスした時間が流れて行きます。アクティブな体験型の旅も人気です。でも、こうやって静かに自然に抱かれて、45億年以上も太陽の周りを回っている、この地球の偉大さを実感するのが好きなのですね。
プールサイドのレストラン「ラ・テラス」やバーでスタッフと友達のように顔見知りになり親しくなっていきます。NYではひと月以上待たされるというペディ・マニキュアサロンの「バスチャン・ゴンザレス」で足も手もピカピカのネールにしてもらい、野鳥が散歩する庭園で自然に囲まれてのスパマッサージ、敷地内にある9ホールのゴルフコースでは見事に手入れされたグリーンが待っています。
ホテルでぶらぶらするのに少々飽きたら、船をチャーターしてトローリングに出掛けましょう。まあ、こうしてホテルの中だけで数日はすぐに過ぎてしまいますね。
世界遺産やら幻のビーチやら、はたまたライオンウオークまで、いわゆる観光の材料も多々ありますが、モーリシャスという“天国に一番近い島”にいることにまずは浸りましょう。自然を愛でつつ、それに合わせてリュットレゾネのシャンパーニュなどあれば最高ですね。“群れない贅沢”には、大地球の行った先々での太陽、海、風、匂い、そしてそこに集う人たちとの時間につかることが肝要です。
ホテルのオープンの時からいるというスタッフとゴルフを楽しみ、自慢のインド料理を満喫したあとビーチに浮かぶバーでラムの講釈を受けながらスタッフと無邪気な会話で盛り上がり、GMのシャルル・ドゥ・フコー氏とプールサイドでホテルの未来を語り合う。
24時間も経たないうちに東京に戻れるのです。西に少し行けばマダガスカル、その西にはアフリカ大陸が広がる、そんな場所にいること自体を愉しんで欲しい。勿論、「ワン&オンリー・ル・サンジェラン」のような輪奐の美を備えたラグジュアリーなリゾートホテルでそれができるに越したことはないのです――。
ワン&オンリー ル・サンジェラン
http://lesaintgeran.ooresorts.com/ja/
宿泊最低価格(2016年5月8日~9月30日)
Junior Suite: USD 441 per night for 2 person including Half Board at La Terrasse Restaurant
Ocean Suite: USD 801 per night for 2 person including Half Board at La Terrasse Restaurant