ラグジュアリーホスピタリティに新しい価値を創造する、世界初の「ジャヌ」が東京に誕生

ラグジュアリーホスピタリティブランド、『アマン』の姉妹ブランド、『ジャヌ』世界初のホテル、ジャヌ東京が 2024年 3月 13日、麻布台ヒルズ（東京、港区）にオープンした。「つながり」「インスピレーション」「探究心」をコンセプトとしたジャヌはホスピタリティの新たな方向性を切り拓くことを目的とし、将来的には都市や秘境、ビーチデスティネーションなど、世界 12カ所での展開を予定しているという。そんなジャヌプロジェクトの第一弾となるジャヌ東京の総支配人、田中紀子氏に、ジャヌ東京が目指す新たなホテルのあり方と今後のビジョンについて聞いた。

 

静かに過ごすならアマン、刺激を求めるならジャヌへ

----田中さんは 2018年よりアマン初の天然温泉を有するリゾートであるアマネムの総支配人を務めていらっしゃいました。まずは、アマングループ全体のコンセプトについて改めて教えてください。

　アマンはサンスクリット語で「平和」という意味を持つ言葉です。そのため展開するホテルも、通常はなかなかホテルが建てられない場所にあったり、部屋数も少なかったりすることがほとんどです。アマネムも例外ではなく、伊勢志摩国立公園内という、なかなか他のホテルが進出していない場所、さらに部屋数も32（24のスイートと 8つのヴィラ）と少ないホテルですが、だからこそ独自の世界観を保てていると思います。アマンの施設には、「このスペースは何のためにあるんだろう」と考えてしまうような空間があちこちにありますが、お客さまはそこでぼんやりしたり、読書をしたりと自由に過ごすことができます。そこにあるものが直接利益を生み出すわけではありませんが、この、一瞬時が止まって、世界には自分しかいないのではないかと感じられるような空間、時間の流れが感じられることこそがアマンの魅力なのだと私は思っています。

----そのアマンから生まれた姉妹ブランドのジャヌについて、その考え方やアマンとの違いについてお伺いできますか。

　お話しいたしましたように、「平和」の意味を持つアマンは、お客さまがゆっくりと自分の時間や空間を使える、どこかサンクチュアリを感じる体験にフォーカスしています。

　一方、ジャヌは「魂」という意味を持つ言葉であり、エネルギッシュで心踊る体験、ワクワクするような人との出会いやつながり、インスピレーションなどをコンセプトにしています。 このコンセプトはジャヌ東京の内装やインテリア、我々が提供するサービスにもたくさん散りばめられています。さまざまな選択肢から好きなものを選ベることは重要なコンセプトのひとつです。ジャヌ東京は 8つのレストラン＆バー、都内最大級のジムや世界トップクラスのウェルネス＆スパを備えていますが、それらもお客さまに新しい出会いや、ワクワクする体験をしていただきたいという思いから生まれたものです。

----
本記事は月刊ホテレス2024年5月号「TOP RUNNER」一部紹介記事です。
興味・関心をお持ちいただいた方はぜひ本誌をお買い求めください。

月刊ホテレス 2024年5月号はこちらでお買い求めいただけます。
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php
----