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高単価戦略で引き続き客室売上2ケタ伸長、月刊ホテレス客室稼働率調査24年3月速報

2024年04月30日(火)
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 小誌・月刊ホテレス独自調査「全国ホテル客室稼働率」の2024年3月結果がこのほどまとまった。今回、全国95ホテルの平均客室稼働率は76.6%(前年月77.3%)、ADRは1万5489円(同1万3190円、11.4ポイント増)、RevPARは1万1865円(同1万752円、10.3ポイント増)となった。
 
 当月は前月に引き続きADRの高水準により、稼働率は微減ながらもRevPARが2ケタの伸長へといたった。
 稼働率減少の要因として、一部エリアでは桜の開花が遅れたことや、桜シーズンに伴い国内・インバウンドゲストの取り込みを図るものの前年の旅行支援分の需要を確保できず、販売単価を上げたことも稼働減少につながった。
 
 各ホテルからは「定員の宿泊者の予約を前年より少なくしている」、「桜目的のインバウンドツアーの催行率が高く、隙間を国内外の個人客で効率よく集客できた」、「周辺ホテルの値上げにより値上げをしやすかった」などのコメントが寄せられた。
 
〈用語解説〉
OCC(Occupancy Ratio):客室稼働率
●ADR(Average Daily Rate):1日1室当たりの客室平均単価
RevPAR(Revenue Per Available Room):1日1室当たりの客室売上高
RevPARは客室販売における最重要指標、RevPAROCC×ADRで算出
(例:客室稼働率50%×ADR 20,000円=RevPAR 10,000円)
 
〈調査区分〉
北海道、東北、北関東、東京フルサービス型、東京宿泊主体型、南関東、甲信越・北陸、東海、近畿(京都・大阪含む)、京都、大阪、中四国、九州、沖縄の全14エリア
 
〈算出条件〉
●今回の数値は小誌・稼働率調査において「該当月および前年同月」の「客室稼働率およびADR」の計4項目すべて回答のあるホテルのみを用いて算出。そのため、開業1年未満のホテル、前年同月に休館したホテルなどは含まれず。
 
〈備考〉
小誌「月刊ホテレス」2024年6月号では連載「全国都市別ホテル客室稼働率」にて、24年3月の速報値(計402ホテルの都市別平均値)を掲載。
 
―――
文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp

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