一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区)は4月10日、会員ホテルの2024年3月客室利用率の調査結果を発表した。回答ホテル数は220軒の協力ホテルのうち122軒、調査結果は速報値となる。
同調査によると2024年3月の全国平均は83.3%、前年同月84.1%と0.8ポイント減の結果となった。
3月の全国平均は全国旅行支援の開催期間であった昨年度を下回り、全国的には月の後半から春休みのレジャー需要、スポーツ団体の獲得、社員研修に係る宿泊などがあった。
阪神地域では甲子園・選抜高校野球の宿泊需要が稼働を押し上げ、北陸エリアでは北陸応援割、北陸新幹線延線開業により88.0%と前年を4.7ポイント上回った。
このほか、引き続きインバウンド需要により関東エリアや近畿エリアにおいて、前年を上回る数値となり、中でも東京都は91.0%とコロナ前の2019年と同水準の高稼働となった。
なお、北海道、中国、四国、九州地域は回答数少のため、低い数値となっている。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp