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海外からのメッセージ シックスセンシズ Chief Executive Officer ニール・ジェイコブス氏

ウェルネスとサステナビリティの パイオニアであり続ける

2024年03月29日(金)
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 HOTERESの月刊化、そしてこの2月に創業70周年を迎える小社に対し、海外のトップホテル企業はじめ世界で活躍する諸氏からさまざまなメッセージが寄せられている。本編では2カ月間にわたり海外から寄せられたメッセージを紹介する。

ウェルネスとサステナビリティのパイオニア
 
 私たちが日本で初となるシックスセンシズの開業の年に日本の代表的なプロフェッショナルメディアであるHOTERESを刊行するオータパブリケイションズ様が70周年を迎えるということで、嬉しく思うとともにお祝い申し上げます。

 私たちシックスセンシズは1995年の創業以来、ホスピタリティーの世界においてウェルネスとサステナビリティーのパイオニアであり続けるために、ホテル開発からオペレーションまで、さまざまなパートナーとともに進化を続けています。

 その根底にあるホテル・リゾート、ホスピタリティーとは、単なる宿泊施設で過ごすことではなく、私たちが提供する場所や空間でお客さまがさまざまなものとのつながりを取り戻し、精神的、肉体的、スピリチュアル、そして感情的に幸せになる、そしてそれを探求することの手助けになる場所、存在でありたいと考えているからです。

 シックスセンシズにおいてウェルネスはその一部ではありません。シックスセンシズを訪れたときから滞在している間、すべての体験にウェルネスが組み込まれています。シックスセンシズでの滞在において、お客さまの精神面から肉体においてまで、あらゆる側面を向上させることを目指しています。

 そのために、シックスセンシズではリゾート内すべて、そしてシックスセンシズスパにおいてお客さま一人ひとりのウェルビーイング達成に向けたガイドでありたいと考えています。そして、そのアプローチは人の手による丁寧なハイタッチなアプローチはもちろん、科学的観点も踏まえたハイテクなアプローチまで駆使し、通常の美容トリートメントにとどまらず、ホリスティックなウェルネス、そして統合医療、長寿を提供します。

 そこで私たちが大切にしているのは“Sleep”、“Eat”、そして“Grow”です。
 Sleep With Six Senses - すべては良い眠りから始まります。シックスセンシズでは、スリープドクターなど国際的に有名な専門家と協力し、毎日を安らかな眠りで終わらせ、良質な睡眠で回復し、毎朝明るい朝への道を開くためもプログラムを磨き続けています。

 Eat with Six Senses - 私たちの食事の哲学はただおいしいだけでなく栄養価も高いものを取り入れようというものです。シックスセンシズでは、メニューにプログラムを表示することでお客さまが自分の状態に合ったものを簡単に選択できるようにしています。また、シックスセンシズでは、自然素材、ローカル&サステイナブル、Less is Moreというマントラを忠実に守っています。

 Grow with Six Senses – シックスセンシズではウェルネスの6つの側面(社会的、環境的、肉体的、精神的、情緒的、知性的)を取り入れ、子供たちが遊びを通して自然とのつながりを学ぶように、滞在を通じてそれらを取り戻すためのサポートをしています。
 
 
徹底したサステナビリティへの取り組み
 
 私たちのサステナビリティへの取り組みはホテルの出店地選びから始まり、建築やその手法にまでおよびます。地元の建築家や職人によるその土地に相応しい土着的なデザインに従い、自然の要素を取り入れて、ウェルビーイングを高める癒やしの環境を作り出すことを大切にしています。

 運営面でもサステナビリティを徹底しており、リゾートにおいては食材となる果物や野菜は敷地内のオーガニック・ガーデンで収穫するほか、スパトリートメントに使用するエッセンシャルオイル用のハーブは敷地内で収穫。放し飼いの鶏はオーガニックの卵を生産し、蜂蜜の収穫と受粉による地元の作物の成長を刺激するためにミツバチの巣箱を設置するなどしています。

 また、リゾートという都市から離れた地域で事業を展開する私たちは、多くの地域で若者や子供が教育を受ける機会がないのを知っています。そこで、2022年には8528人の学生に教育と技能訓練を提供したほか、地域社会で113人の雇用を創出するなど社会的なサステナビリティへの取り組みも行なっています。

 シックスセンシズはこれらサスティナビリティへ取り組むホスピタリティー企業のパイオニアとして。これらの取り組みを測定可能とし、意味のあるものとするために、シックスセンシズのすべてのホテルがコーネル大学のホテル・サステナビリティ・ベンチマーキング・プログラムに参加し、毎年発行されるサステナビリティ・レポートで結果を共有しています。そのほか、ホスピタリティー業界をリードする企業として、各施設に専用の持続可能性基金を設け、地域社会や環境に貢献するプロジェクトに投資しています。
 
 
ウェルネスとサステナビリティのパイオニアであり続ける
 
 ホスピタリティーの世界において、シックスセンシズはウェルネスとサステナビリティのパイオニアであり続けます。
 そのために、プラスチック領域ではアメニティ類のプラスチック包装の全廃、サプライヤーと協力し食材のクリンフィルムやプラスチック包装に変わり再利用可能であったり自然堆肥化可能な包装資材その他資材の利用、そしてほかのホテルや業界パートナーと協力し、ベストプラクティスを共有しながら業界全体でプラスチックから脱却することを目指します。また、地球温暖化抑制のためのIPCCの目標を支持し、その目標に沿った科学的根拠に基づく炭素予算の範囲内での活動も目指します。また、それら目標と進捗は常に公表します。

 私たちはウェルネスにおいてもサスティナビリティにおいても、今われわれが囲まれている4つの壁の中にとどまることなく、最適化よりも楽観主義を信条に、お客さまや環境に現在起こっていることに常に向き合い、遊び心と実験的な方法で改善に向けて取り組んでいきます。

 シックスセンシズは現在世界で24のホテルとリゾートを運営しており、さらに日本を含む38の開発計画を進めています。また、2023年1月には世界的に高い評価を得ていた本格ウェルネスリゾートの「ヴァーナ」をコレクションに加え、その成長はさらに加速していくでしょう。私たちシックスセンシズはウェルネスとサステナビリティのパイオニア精神と成長意欲を持ち続けながら、さらなる成長を目指していきます。

 
Profile
フォーシーズンズ ホテルズ アンド リゾーツにおいてアジア太平洋地域の上席副社長、スターウッド・キャピタル・グループにおいて複数のホテルブランド開発の立ち上げを行なった後に2012年、ウェルネスやサステイナビリティトラベルへの熱い情熱を胸にシックスセンシズに入社。以降、環境に配慮した取り組みやウェルネスなどの観点でシックスセンシズのブランド価値を高めることに成功。世界にある数々の美しいデスティネーションにリゾートを展開し同時に複数の開発計画を控えるほか。リゾートだけでなく魅力ある国のゲートシティにおける開発にも注力。今後日本の京都はじめロンドン、ドバイ、バンコクにもその高層を広げている。
 

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