現役のホテリエが自らの体験をもとに、キャリアについて語る

　続いて、インターコンチネンタルホテル大阪の平岡侑子人事マネージャーが「従業員のキャリアに関する企業の取り組み」と題して、インターコンチネンタルホテルの事例を紹介。女性が活躍するホテル業界だからこそ、女性ならではのライフイベントとキャリアの両立を目指したプログラムや働き方、平岡氏自身のこれまでのキャリアを通して、未来ある学生に向けて熱いメッセージを伝えた。

　HMJオペレーションズ マーケティング第2部の竹原陸アシスタントマネージャーは「ユニークなキャリアの個人の取り組み」と題して講演。竹原氏は20年に大学を卒業し、現在は26歳。竹原氏は参加した学生と年齢が近いからこそ、自身が大学時代にカンボジアのホテルでのインターンシップが、ホテル業界を目指すきっかけになったことを話した。また、ホテル業界に就職してから学んだことや、これから思い描いているキャリアについて述べた。
 

　

社会人と学生がともに語り合う、グループディスカッション

当日の参加者約60名を、社会人と学生混合の8グループに分けて、 自分のキャリアに関してディスカッションを行なった

　最後に、参加した約60名を８つのグループに分け、「自分らしいキャリアってなんだろう」と題してディスカッションを実施。小社編集部の長谷川が参加したグループでは、大阪学院大学や神戸国際大学の学生が、将来の夢を語り合った。ある学生は昨年、国家資格「ブライダルコーディネート技能検定」の資格に合格し、ブライダル業界に就職してキャリアを築きたいと意気込む一方で、実家のある地方での就職を検討しており、地方で自身が思い描くキャリアを実現できるか不安なことを述べた。

　小生のグループは、3人の大学生が参加。3人ともに、大学進学に合わせて地方から上京した学生で、将来、ホテルやウエディング業界に就職したいと述べた。その一方で、実家のある地方就職を考えると、夢を叶えるのが難しいかもしれないとの不安も。
地方企業にとって、学生を採用するには、その学生にどのようなキャリアを提示できるのか。また、地方企業は、地方で就職する魅力発信も重要ではないかと考えさせられるディスカッションの場でもあった。
 
なお、今回シンポジウムに参加した企業、学生は下記のとおり。順不同
・大阪学院大学
・大阪成蹊大学
・大手前大学
・神戸国際大学
・流通科学大学
・綿善旅館
・HMJオペレーションズ
・大阪エクセルホテル東急
・グローバルエージェンツ
・クロスホテル大阪
・Andwell
・京都コンサルタント
・神戸メリケンパークオリエンタルホテル
・コンラッド大阪
・ホテルあけぼの
・コネクター・ジャパン
・Payn
・Career Partners Totoki
・インターコンチネンタルホテル大阪
・オータパブリケイションズ

【問い合わせ】
ホスピタリティマネジメント・スタディーズ　
事務局長　高田(大阪学院大)
hita33329@gmail.com