近江八幡市
琵琶湖・東南部、大津・彦根両市のほぼ中間に位置している。近江米の穀倉地帯で、湖岸一帯は風光明媚な自然景観に恵まれている。1576年から織田信長が約 3年の歳月をかけて安土城を築き、城下町を整備した。本能寺の変の後、安土城は焼失するが、その後 1585年豊臣秀吉の甥の秀次が安土城下町を移すかたちで八幡城下町を切り開き、その城は近江八幡人の本拠地として栄えていく。近年、旧近江八幡市と安土町が合併し、新「近江八幡市」となり現在に至っている。琵琶湖につながる水と緑が美しい八幡堀や古くから保存された町並みや古い城跡など、歴史的文化環境が多く残っており、市全体が歴史と水と緑豊かな風景を醸し出した絵巻となっている。観光スポットの第一は信長の安土城址。国の特別史跡となっている。それに次いで、美しい緑と水が調和した八幡堀。古くから近江商人の信仰を集める日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)などが楽しめる。
一人当たり工業出荷額は全国第3位
滋賀県の面積は 4017.4㎢で全国 38位と、長崎県より小さく、埼玉県より大きい。人口は 141.4万人で全国 26位。愛媛県より大きく、沖縄県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 13.4%、15~64歳の生産年齢人口は 60.1%、65歳以上の老年人口は 26.6%で、全国と比較すると、14歳以下の幼年人口が多い。県民分配所得は4.7兆円で全国 24位。一人当たり所得は 332.3万円であり、全国で福井県に次いで第 6位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.6%、第 2次産業は 48.1%、第 3次産業は 51.4%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 8.0兆円で全国 14位、人口当たりは 566.4万円で全国第 3位となっている。
ホテル・旅館は施設数・客室数とも平均を下回る
飲食店数は 14年で 4874店。内訳をみると、食堂・レストランが 472店で 9.7%、専門料理店が 1587店で32.6%を占める。その中で多いのは日本料理店の 535店で 11.0%を占める。次いでその他の専門料理店が 502店の10.3%と続いている。そのほか、すし店が168店(3.4%)、そば・うどん店が 198店(4.1%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 648店(13.3%)、酒場・ビアホールは 809店(16.6%)と多く、両者で 29.9%を占める。以上のほか喫茶店は 686店(14.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 291店(6.0%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 747店である。ホテル・旅館の施設数は 21年で 489軒、客室数は 1万 5013室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲9.9%に対して当県は▲ 10.4%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は4.4%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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