広島県料理業生活衛生同業組合が主催する「コロナ復興・物価高騰対策 経営支援セミナー」が2月1日、ホテルグランヴィア広島の4階宴会場「悠久の間」にて開催した。
当日は約100名の業界関係者が参加し、第1部では一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会 会長の森本 昌憲氏による講演「コロナ禍を経て大きく変わる飲食業界・社会」を、第2部では全国宴会支配人協議会 元会長の伊藤 保氏による講演「DX経営で高利益体質の組織づくり」について解説した。
第一部では森本氏は昨今の人手不足の現状を踏まえ、これからは人手不足を前提としたビジネスへと改めなければならないと提言。入社したスタッフを辞めさせないRetention施策や離職に繋がる要因について解説し、会社としてのビジョンの重要性についても言及した。そのほか、差別化から独自化へとプロデュース力が今後の鍵になると締めくくった。
第二部では伊藤氏により損益計算書をもとに、単価変動や販売数に関連したさまざまなシミュレーション事例を紹介。値上げに伴う販売数の減少を抑えるためにもサービス力の底上げや、経費の見直しのためにDXをより活用していく必要性を訴えた。DXに取り組むべき課題としてはリピーター集客をはじめ、インバウンド対策、モバイルオーダー導入、テイクアウト・デリバリー、セルフオーダーシステムを掲げた。
―――
文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp