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特別企画 マイステイズ・ホテル・マネジメント

座談会1 若手を積極的に登用する企業風土。スタッフの人柄の良さと会社側の配慮も働きやすさの要因

【月刊HOTERES 2023年12月号】
2023年12月18日(月)
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■皆さんはマイステイズグループのプロパーとして入社されましたが、入社しようと思ったきっかけや、入社後の印象の違い、会社の魅力として実感されたところなどお聞かせいただけますか。
 
伊東 他のシティホテルであれば狭い範囲で勤務を続けて役職に就くというイメージがありましたが、マイステイズは若いうちから幅広くいろいろな職種を経験できるところが就職活動中、魅力的に映りました。それは入社後もギャップはなく、働きがいを感じています。
 エリアを管轄するエリア総支配人と現場との距離も近く、個人個人が何を頑張っているのか、何に取り組んでいるかを見てもらえて、それを役職や任せてもらえる業務など目に見えるかたちで評価していただける環境も魅力だと思います。
 
青木(麻) 私の就活のきっかけは「ホテルエピナール那須」の採用担当者が来られて、CS(カスタマーサティスファクション=顧客満足)、CD(カスタマーディライト=顧客感動)向上を意識してお客さまに満足していただくための取り組みを重視していることを説明されたことです。例えば、お客さまが宿泊当日にお誕生日だったことが分かった場合は、ホテル側でプレゼントを用意して差し上げるなど。お客さまによって喜んでいただける内容は異なりますが、一人一人に合ったサービスを提供させていただける環境に惹かれて入社を決めました。
 
■ゲストに何か特別のサービスを提供したい場合は、支配人の許可が必要なのですか。また、スタッフ間でこういうサービスを行なったという情報を共有されるのですか。
 
青木(麻) そうしたサービスはCDバジェットと呼んでいますが、とくに事前の許可は必要ありません。その場で対応させていただいて後ほど報告書を提出するというかたちです。実施した内容については全体朝礼の中で共有し、表彰制度もあります。
 会社の魅力は頑張った分、自分に返ってくること、また人柄が良い人が多く、つまずいたり、くじけそうになったときも同僚の方や先輩、上司が支えてくれて、前向きになれる環境が整っていることだと思います。
 
青木(薫) 私は今いるホテルが4ホテル目ですが、どこに行っても社員の人柄が良く、視野が広い方が多いことに驚きました。ホテルの現場ではシフトで勤務するので、退社時間が各自異なります。定時を過ぎて仕事が終わらない様子が見えれば、引き継げることはないかと先輩や同僚が声をかけてくれます。そうしてもらうと、私もそうありたいと自然に思えるようになりました。
 また、お客さまからの良いお声もご指摘の意見も支配人のみならず、本社も含めて社内に届きやすい風通しの良さも特徴です。ご指摘のあったところは迅速に改善するなど人力を尽くしている会社だと感じています。
 休暇も取りやすく、むしろちゃんと取るよう声を掛けてくれます。ホテル業界にあって長期休暇も取れるのは魅力なのではないでしょうか。
 
伊東 実は「MyCUBE by MYSTAYS 浅草蔵前」に勤務していたときに一度退職を願い出たことがあります。家庭の事情で在宅しなければならなくなって。すると、そのとき直属の上司だった渡邊部長が何とか会社に残れるよう掛け合ってくださり、その結果、レベニューマネジメントに異動して約1年間の在宅で勤務することができました。本当に人の温かさを実感しましたね。
 
■こうした人の良さは教育によって備わるのでしょうか。あるいは文化として根付いているのでしょうか。
 
渡邊 ホテル運営はスタンドプレーヤーばかりだと成り立ちません。スタッフ間の協調性があるがゆえにお客さまに満足いただける。特にフルサービスホテルはそうだと思うので人の良さや振る舞いは企業文化として醸成されているのだと思いますね。
 
■渡邊さんは、そのほかマイステイズはどのような魅力があると思われていますか。
 
渡邊 もともと当社は母体が株式会社ウィークリーマンション東京という社名からスタートし、中長期滞在型のホテルや、宿泊主体のホテル運営が始まりでした。その後宿泊主体型ホテルやリゾートホテル、フルサービスホテル、「亀の井」のような旅館系などさまざまなジャンルのホテルを吸収して運営施設を増やしてきました。その中で血が交ざり合い、企業として成長してきたところがなかなか異色なのではないかなと思います。物件が増えないチェーンだとどうしても役職が頭打ちになりますが、当社は物件を増やすことで若い社員たちへのチャンスが広がっていると思います。
 また、何かしらの理由、例えば親の介護などで勤務地を離れなければならないときも、運営施設が全国にあるので、退職ではなく、異動する選択肢があるのも良いと思います。
 
■ホテル業界では理想論を掲げることが多い中、マイステイズはオーナーが投資の観点で見ているので、ホスピタリティーのみならず、ビジネスパーソンとしても成長できそうですね。
 
渡邊 そうですね。オーナー様からの投資(改装や建物維持管理費用)は非常にありがたく思っております。ESにも関心を高く持っていただいております。また、リーマン・ショックやコロナ禍など経済状況が悪いときも、賞与が出なかったことはありません。何かあったときにも耐えうる体力を持っていることは非常に安心感があると思います。
 
■次にライフワークバランスも含めたキャリアプランをお伺いしたいと思います。
 
伊東 私は支配人になってからの2022年に結婚して、いま1歳半の子供がいます。支配人は基本的に平日勤務、土・日・祝日が休みといった体制ですが、現場のスタッフも希望
のお休みは取りやすい環境なのではないでしょうか。だからこれから立場が変わっても不安は持っていません。今後の目標は、いまの施設で収益アップや人材育成など結果を出して、次のステージとしてエリア総支配人を目指したいと思っています。
 
■伊東さんは若くして支配人に就任されましたが、入社時点からすでにキャリアアップを意識されていたのでしょうか。
 
伊東 そういう志向が強かったわけではないのですが、同期には負けたくないという気持ちはありました。
 
青木(薫) 私は入社時、キャリアについて明確なビジョンを持っていませんでしたが、上司の仕事ぶりにあこがれ、自分もそれぐらいの器量と力を付けたいと思うようになりました。現在の役職に就いてからは、よりしっかりしなければいかない、と常に背筋が伸びています。もうワンステップ役職が上がるためにも先輩や上司の仕事ぶりを学ばせていただき、知識を増やしていきたいと思っています。
 
青木(麻) 私も上司の指導のおかげで役職に就けたと思っているので、少しでも力になれるよう日々頑張っています。しかし、まだまだ指導していただかなければいけないところもあるので、さらに経験を積んでいかなければなりませんが。キャリアについては現在、後輩たちの教育もしているので彼らが育ってくれたら、宿泊の仕事にも携わりたいと希望しております。
 
渡邊 私も役職が上がることについては常に挑戦していきたいと思っています。ただし、会社の拡大に伴って、当初から運営していたビジネスホテルに加え、フルサービスホテルのレストラン、宴会など時代を追うごとに施策や営業方法が変化しますので、まだまだ学ばなければならないことがたくさんあると認識しております。また、自身ではいまの役職に求められている内容が果せているかについても疑問を持っているので、自他ともに認められるよう精進していきたいと考えています。

 

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