モダンなイタリアンブランドに宿るカジュアルフレンドリーなサービス
----若いホテルパーソンは、どのようにキャリアを積むべきでしょうか。
ホスピタリティー業界は特殊な資格や技術を持つ人に限られる仕事ではないので、まずは「この業界で仕事をしていきたい」という意志をしっかりと持つことが大切だと思います。そして若い人たちにそうした思いを持ってもらうために、私たちは魅力的なホテル業界を創っていかなければなりません。
ホテル業界で働く若い人たちはいろいろなことにチャレンジしながら多様なポジションや職種で経験を積むことが、長い目で見ればキャリアを築く上で有利になるとアドバイスしたいと思います。「急がば回れ」ではありませんが、そういったキャリアの積み方をすることで、自分が本当は何がやりたいのかを知ることができると思うからです。
----ブルガリホテルのブランドを体現するスタッフを創るために、必要な教育とは。
まずはブルガリというブランドについて学ぶ機会を必ず作っています。また、各国のブルガリホテルで働いていたマネージャーにブルガリホテル東京に入ってもらうことで、ブランドのあり方を見て学んでもらう形も作っています。
ブルガリはラグジュアリーではありますがクラシックな伝統にしばられないので、ホテルでもカジュアルでフレンドリーなサービスを目指しています。日本らしいていねいなサービスに加え、イタリア人から学ぶことの多いそうしたサービスの形を身に付けてもらえるように教育しているところです。
----今後の展望を教えてください。
ブルガリホテル東京は ADRの面でもマーケットリーダー的な存在となっていきたいと考えていますが、ラグジュアリーのカテゴリーでがんばっていらっしゃる他の東京のホテルと上手く共存しながら、一緒にマーケットを盛り上げていけたら一番いい形になるのではないかと考えています。
日本や東京の魅力を伝えながら、世界に向けたアピールを強めていくことで、海外から富裕層のお客さまが今まで以上に東京を訪れてくださる流れを創っていきたいと思います。