帝国ホテルは、2023年 3月期の連結決算を 2023年 5月 11日に発表した。帝国ホテルグループの 2023年3月期連結決算は、売上高は前期比53.0%増の 437億 7200万円、EBITDAは436億500万円、また、営業利益3億 4800万円、経常利益 16億 5200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は 19億 5100万円と、前年度のマイナスから大きな回復をみせた。
同社では、ウクライナ危機による原材料や燃料価格の高騰などが景気の下押し要因となったものの、期後半には新型コロナウイルスによる行動制限が緩和されたことなどから個人消費が緩やかに回復し、水際対策の緩和に伴う訪日外国人客の増加や行政の観光需要喚起策の実施などにより、宿泊、レストラン、宴会需要の回復傾向が続いたことで、企業収益も改善に至ったとみている。
次年度については、通期売上高は527億万円、営業利益は 16億 5000万円、経常利益は 20億 5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は 20億円を見込むとし、同社が掲げる「中長期経営計画 2036」のフェーズ Iの最終年として、アフターコロナの消費動向を注視し、国内の反動消費や訪日外国人需要を取り込んでいきたいとしている。