アジア市場における酒類トレンドのTOP10について、Hopscotch SopexaのHortense Delaporte氏とJulia Iaconelli氏による講演が行われた。
アジア市場自体は世界の32%のシェアがあり、その背景は経済成長や観光といった要因など様々であり、今後の成長も期待されている中、新しい層(ターゲット)も見えてきている話が出た。それらのターゲットの鍵の一つに「ハイパーコネクティッド」という言葉が出ていた。
トレンドとしては、①スパークリング(発泡性飲料)、②ノン・低アルコール、③RTD、④プレミアム化、⑤再結合(ネットワークの)、⑥SNSをはじめとしたバーチャルなエンゲージメント、⑦パーソナル化、⑧思わぬコラボレーション、⑨動画コンテンツ、そして⑩ゲーミフィケーションが挙げられていた。
読者の中にも、こうしたトレンドを肌で感じられている方もいると思う。⑨に関しては、日本ではあまり目にしないが、ライブコマースなども中国では盛んにおこなわれていたりする。⑧のコラボレーションについては、弊誌でも今後FBの高付加価値化の文脈で紹介を予定している。
特にコロナ禍を経て、対面とバーチャル双方の活用をいかに行っていくかという点が企業にとっては重要になりつつあると感じる。東南アジアと日本では、デモグラフィックに差があるが、インバウンドを鑑みた際、こうしたトレンドを訪日観光客から感じて、次の打ち手にすることは出来ると感じる。
RTD含め、日本は市場も成熟している面があり、自分たちにとっては普通のものも、東南アジアでは目新しい部分もある。今回のVinexpo Asiaではよくナチュールワインへの言及も出ていた。日本で進んでいる部分を今一度照し合せ、ビジネスの強みにしていくことも一つの手段かも知れない。
担当:小川