毎週、お酒に関わらず飲料を様々な視点で紹介したり考えてみるコラム「Drink of the Week」。
今回が最終回です。
Dewar’s DOUBLE DOUBLE 21, 27, 32年
それぞれシェリー(オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネス)でフィニッシュしている限定のシリーズ。フィニッシュのニュアンスだけでなく、グレーンの良さもきちんと出ている。ブレンデッドにはブレンデッドの歴史と良さがあると感じさせてくれる。
どうやって調べる?
以前、フィンランド産のモルトを取り扱った際に、「USPはフィンランドなのだから、コミュニケーションにフィンランドらしさを入れた商品説明書をつくろう」という話になり、フィンランドらしさについて調査を行う事になりました。どうやって調査を行おうかと考えた末、定性の後、いくつか浮かび上がったキーワードについて、リッカート7段階の尺度でアンケートを取り、因子分析を行いました。
その結果、4つの因子が見いだされたのですが、そのうちの一つが、どうもフィンランドだけではなく北欧に共通するものだったので「北欧感」としました。また、因子分析以外に分散分析を行った結果、若い男性は雪のイメージを、年配の男性と若い女性は森のイメージをフィンランドに対して持っている傾向が見つかりました。
こうした結果を基にして、ターゲットに対してどのようなコミュニケーションを取るのかを練って行くのですが、データが取りやすい今日、より良い意思決定のためにマーケティングの活用は欠かせません。また、競争環境が特に変化しやすい面もあり、素早い意思決定も求められています。
先日、ベンチャーの方とお話する機会がありました。ホテル業界は意思決定に時間を要することを指摘されていましたが、社内コミュニケーションの方法や意思決定を支えるDX化により、時間が短縮できるかも知れません。今回を最終回にしたのも、コラムよりもトレンドの紹介の方がPVの伸びが大きかったためです。今後は不定期になりますが、海外ニュースなどからトレンドをご紹介できればと思います。
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【今週のカバー】Caminito, Argentina
ブエノスアイレスのボカ地区にある観光名所。とてもカラフルな色使いで人気のスポット。路上でもアルゼンチンタンゴのパフォーマンスがされていたりと雰囲気もあります。お酒の世界でも移民によって産業が根付く例があります。街並みからもそうした知識と結びつけられると、覚えも早くなり一石二鳥です。
担当:小川