毎週、お酒に関わらず飲料を様々な視点で紹介したり考えてみるコラム「Drink of the Week」。
今週はFOODEXがあったので、いくつかお酒を紹介します。
Lahofer Pálava
チェコのワイン。ブドウ品種はパーラヴァ。なかなか日本市場ではチェコのワインを見かけることが少ない状況ですが、こうした展示会では出会う事が出来るのでラッキーです。モダンな造りのワイナリーで、設備投資もしっかりとしている様子です。やや甘口で、華やかさがある白。ミュスカとかゲヴュルツの代替に使えそうです。特に、塩気のある料理とは相性が良さそうに感じました。既に輸入元が付いているワイナリーなので、国内でもいくつかの品種が購入が可能。多品種のワインもですが、東欧らしい味わいで、度数も12%と穏やか。
R. Jelínek
こちらもチェコの生産者。フルーツのスピリッツをメインに生産。ハンガリーにもパーリンカというフルーツを用いた蒸留酒があるが、東欧に馴染みのある方にはお馴染みのお酒。今はウィスキー生産も行っている。昔あった蒸留所を、R. Jelínekがオーナーになってから復活させたもよう。原料、樽共にチェコ産との事。ピートと名の付くものは、かなりピートの燻製が強い。日本で既に取り扱いあり。
Papa Rouyo Rhum Guadeloupe
グアドループ産のラム。ポットスチル(アランビック)にて蒸留。スチルでの蒸留らしい個性的な味わいだが、アグリコール臭さは感じない。4種類のサトウキビが用いられているとのこと。特に、赤色のサトウキビは背が高く、海風の影響もあるので塩味が出るとの説明。樽熟させた方がこの塩味は際立って出ている。日本未輸入で輸入元を探しているとのこと。出来て間もない蒸留所のようで、今後の成長が楽しみでもある。
【今回のカバー】Caledonian Sleeper, UK
スコットランドとロンドンを結ぶ寝台列車。ちょうどイギリスに行く頃に放映していたロンドンを舞台にしたアニメで、寝台列車に乗る話があったので即決。寝てしまうとすぐなのですが、思いのほか快適な旅ができました。
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担当:小川