日本の宿泊施設の品質認証「サクラクオリティ」を展開する、 一社)観光品質認証協会(東京都千代田区・代表理事 川藤 等)は、このほど、国際機関のグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(以下、GSTC)の承認を得た、日本初の宿泊施設向けSDGs認証制度「サクラクオリティ An ESG Practice」を創設した。このことにより、「サクラクオリティ」を実践する施設は、国際的な認証を得た施設として差別化を図ることができる。
今春、GSTCより承認を受けた「サクラクオリティ An ESG Practice」は、SDGs(持続可能な開発目標)の17の分野に基づいた172項目で構成。これに基づき実践した施設は、SDGsの取り組みを実践している宿泊施設として国際的に認められたことを意味する。すでに「サクラクオリティ An ESG Practice」は、国際規格としてグーグル本社でも認定を受けており、Googleのサイトでホテルと検索すると実施施設は「エコ認証(=第三者機関によるサステナビリティ認証を受けた意)」として表示されるほか、海外OTAなどにも共有される。同規格の認証には、施設のSDGsの取り組みついて現地調査ののち審査する。認証は5段階で「緑色の桜マーク」の数によって評価。評価後にPDCAサイクルによる管理システムにも適用されているため、達成意識の共有と今後の対策が明確になる。企業のSDGsの取り組みについては、認証機関が管理・認定するものではないが、国際規格としての「サクラクオリティ An ESG Practice」を実践することで、結果、グローバルに施設の達成度が認識される機会につながることから、SDGsを取り組みながら戦略的にアプローチすることができるとしている。
なお、「サクラクオリティ An ESG Practice」の認証申請には、2017年から展開する宿泊施設品質認証「サクラクオリティ」の認証が前提となる。同認証施設は約290施設。
同認証を展開する(一社)観光品質認証協会の総括理事の北村剛史氏は「世界中で取り組まねばならないSDGsについて、やみくもに着手するよりは、実践事実が国際的に評価される機会につながる本認証によって、国内外への訴求が戦略的かつ容易になると考えている。世界的な基準での評価が求められる時代の対策として、国内施設の品質の向上を実現していくことは、世界中から観光地として日本が選ばれ続ける要素にも成りうる。今後は日本のみならず、アジアの観光活性化にも寄与したい」として、まずは国内の全宿泊施設に対して実践を推奨している。
緑色の桜マークの「サクラクオリティ An ESG Practice」は施設としてのSDGs実践を示す
「サクラクオリティ」
「サクラクオリティ An ESG Practice」
【問い合わせ】
一社)観光品質認証協会
https://www.sakuraquality.com/management