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2022年5月27日号 トップインタビュー 沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん 総支配人池田 智 氏

トップインタビュー 沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん 総支配人 池田 智 氏

【月刊HOTERES 2022年05月号】
2022年05月26日(木)
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----知を高められる沖縄の旅が提案できそうですね。地元の方にはどのような視点で訴求しますか。

 料飲施設は、沖縄県産の食材を使用したお料理やオープンキッチンでのライブパフォーマンスを楽しんでいただけるレストラン「All Day Dining Jinon(オールデイダイニングジノーン)」 1カ所となります。「Jinon」は、「宜野湾市」を意味する沖縄の言葉で、沖縄県の皆さまをはじめ、県外からお越しになるお客さまに愛されるレストランになりたいという願いを込めて名付けました。
 
  朝食には沖縄県産の卵を使用したオムレツ、ランチには、あぐー豚のハンバーグ、ほかにも地産の野菜をふんだんに取り入れたサラダなど沖縄県産の食材を使った料理を主軸としたブッフェスタイルとなっております。オープンキッチンでのカッティングや搾りたての紅芋モンブランなど、プリンスホテルがこれまで培ってきたブッフェスタイルとライブパフォーマンスなどを踏襲しており、地元のお客さまにも存分に楽しんでいただけると自負しております。
 
 沖縄の方々は好奇心が強く、新しいものを受け入れる包容力にも富んでいると認識しております。元々、ブッフェスタイルの食事が好まれている土地柄でもあり、オープン前から「新しいブッフェレストランができるらしい」と話題だったと聞きました。ランチタイムはすでに主婦層を中心とする女性を中心に好調に稼働しております。 
 
----初年度の目標 ADRや現時点での稼働率、ターゲット層および、サステナビリティへの取り組みも教えてください。

 現在、ご利用のお客さまの多くが関東圏、関西圏、中部圏を合わせた県外からで、当社の会員組織 SEIBU PRINCE CLUBの会員さまの割合も大きいです。ADRは 2万 5000円前後を想定し、afterコロナは稼働率 80%を目指しています。直近は県民割で、沖縄在住の方の宿泊利用も狙っていきたいですね。
 
 沖縄は今後も開発が進んでいく地でもありますので、各ホテルと競合というよりは、まずは地域に貢献し、連携した基盤づくり、人間関係の構築を優先したいと考えております。重要なのは地域に愛されること。少しずつ「プリンスホテル」というブランドを浸透させていきたいです。
 
 またサステナビリティへの取り組みは、企業としてはもちろんのことホテル全体でも行っております。ホテルで出る食品ゴミ→たい肥として活用→収穫した野菜をホテルのレストランで提供するという、地域で完結する食品リサイクルループをすでに構築しております。沖縄は環境に対する意識が高く、SDGsへの取り組みも進んでいます。プラスチックの削減に関しては、バイオマス素材・紙製パッケージのアメニティを採用するなど、リサイクルに取り組んでいます。環境に考慮して客室クリーニングの回数を減らす取り組みは、すでに当たり前ととらえていらっしゃるお客さまも多いようです。 
 
----4月より新会社となり、御社では今後10年間で国内外に250施設(4月末時点、86施設)を展開すると発表しました。それらを踏まえた今後の人材育成・採用についてお考えをお聞かせください。

 オープン時の現地採用のスタッフは約 3割です。コロナ後の台湾や中国からのインバウンド需要に対応すべく、落ち着いたら外国人の採用、登用も積極的に行なっていきたいですね。今の多様化した社会には、よりきめ細かなサービスが必要だと考えています。まずは「誠実」なことを基本に、プリンスホテルで働く仲間となり、さらには個人のスキルや個性を生かせるような人材を望んでいます。ホテルは地域と一緒に発展すべきですので、地域への貢献を喜びとする心も重要です。
 
 一定のクオリティーと安心感という「プリンスホテル」のイメージやカテゴリに甘んじることなく、常にお客さま目線で考え対応していく。そして、これからホテル業界に就職を考えている若い方たちには、失敗を恐れずに何事にもチャレンジして欲しいですね。失敗をして得られることも多い。やってみようという気概のある若者と一緒に働きたいと思っています。 新会社となり、掲げている目標を達成していくためにも、サービスのクオリティーをさらに磨き、人材やセールスに関しても新しいプリンスホテルを目指して邁進してまいります。

 

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