北陸新幹線が開業して半年を迎えた。経済的影響は予想を超えたものになっており、金沢から離れた温泉地でも予想以上の入り込み客数で潤っている。金沢市内のホテルでは以前から新幹線を迎え入れるための準備を進めており、そう慌てることもなく好調な業績を上げているようだ。
 
　新幹線開業2 年前に発足した金沢の都市型ホテル8 社の社長、総支配人で構成される「金沢ホテル懇話会」（活動プロジェクト名・金澤八家＝かなざわはっか）。北陸新幹線開業半年後の9 月、会長の庄田正一氏（株式会社金沢ニューグランドホテル取締役社長）にお話を伺う機会を得た。庄田氏とは以前より面識があり、ユニークな発想で話を組み立て、言葉でもおもてなしをする達人でもある。
 
　久しぶりのインタビューであったが、話の内容はさらに磨きのかかったものになっていた。庄田氏の話を2 回に分けて紹介する。