グローバルの視点を持つ
□話題を変えます。オンライントラベルエージェンシー(OTA)についての考えは。
WEB 中心のマーケットになった現在、OTA からは逃れられないですね。私たちにとって必要不可欠ですが、年々上がるコミッション費については頭を抱えています。
OTA を通して、各社の戦略が見られることは良いことです。お客さまにとっても便利でしょう。しかし、OTA が力を持ち過ぎてしまい、レベニューにおけるコミッション費がとても高い。コミッション費は会社のブランドや交渉力によって変動するため、OTA とは密に交渉していく必要があります。
□総支配人から見て、世界で通用するホテリエになるためには。
地元だけでなく、何が世界で起こっているのかについて考えること。要はグローバルマーケットについて学ぶということです。それと、世界各国から来るお客さまに対応できること。
私が総支配人として、何よりも大事にしていることは社員がアダプト(適応)できるように育成することです。仕事に正しい答えはなくルールもありませんが、言えることはマインドシップ、リーダーシップ、精神的に世界的な変化に対応できる人物が世界で通用するホテリエだと思います。
□最後にJAL ホテルズの執行役員としてのビジョンについて教えてください。
ビジネスの先端に立って、チームリーダーとして何が来るのかを予測することが重要だと考えています。過去に起きたことはデータを見て学び、吸収しています。自分の体験として、良いGM は決断が早く作戦が立てられる人。そして、周辺の競合会社に勝つ力を持っています。
私は当社で初の女性役員になりましたが、活躍している女性はたくさんいます。今後、私に続く女性が増えてくることを願っています。そういう意味では、私は執行役員というよりは、チアリーダーとして、周りを盛り上げていければと考えています。
Anna Marie Presutti
〈profile〉サウスウェスト・ミズーリ州立大学卒、ヒルトンホテル、シェラトンホテル、サンストーンホテル、キンプトンブティックホテルを経て、2004 年ホテル・ニッコー・サンフランシコ入社。営業部長を経て、06 年4 月から同ホテル総支配人に就任。
ホテル・ニッコー・サンフランシスコ
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