酒づくりは「季節感」と「個性」が大切伝統と革新を繰り返し守り抜く
日本酒造組合中央会認証「日本酒スタイリスト」として精力的に活動を続けるタレントの島田律子氏が、日本の伝統文化、日本酒の魅力を深く伝える連載の第2幕。「世界へ打って出る日本酒」に主眼を置き、輸出に力を入れる酒蔵、インバウンド対策が得意な酒蔵、ソムリエから見た日本酒の可能性などについて積極的に取り上げていく。「グローバル SAKEマーケットの創造者たち」と題したシリーズ、今回は清酒「月の桂」醸造元である(株)増田徳兵衞商店の代表取締役社長、十四代目増田徳兵衞氏に登場いただいた。京都の伏見では最も古い歴史を持つ造り酒屋であり、にごり酒と古酒の元祖蔵元でもある増田徳兵衞商店。鳥羽の作り道に面し、かつては京から西国へ向かう公家の中宿も務めていた。何よりも「季節性」と「個性」を大切に育ててきた蔵元だ。文人墨客との交流が多かった先代の父親から酒造りの多くを学んだ増田氏は、その教えを受け継ぎながら次の代に引き継ぐための新しい取り組みを始めている。その歴史と挑戦について増田氏に話を聞いた。
島田 律子(しまだ・りつこ)
日本酒スタイリスト(日本酒造組合中央会認証)日本航空(JAL)国際線CAとして 5年半勤務後、タレント活動を始める。 2000年「利酒師」(SSI)取得後、2001年 日本酒造組合中央会より「日本酒スタイリスト」に任命される。地方創生をテーマにした BSテレ東『都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYO』(毎週水曜 午後 10:00〜10:55)にレギュラー出演中。
スマイルブリューカンパニー
http://www.smile-brew.com/
増田徳兵衞(ますだ・とくべえ)
1955年4月 29日生まれ。78年3月京都産業大学経済学部卒業。78年酒類問屋(株)岡永(東京日本橋)入社。83年(株)増田徳兵衞商店、常務取締役就任。91年(株)増田徳兵衞商店、代表取締役社長就任(14代目)。