新型コロナウイルス感染症が日本で昨年 1月に発覚して以来、2021年 4月 26日時点において累計の感染者数で 57万人を超え、死者数は 1万人を超えました。当該ウイルスが有する遺伝子は 2万 9903個という膨大なアミノ酸の構成物質である塩基を連ねて構成される RNAです。遺伝子とタンパク質でできた不思議な存在であるウイルスの存在は、ホモ・サピエンスが地球上に出現した約 20万年より遥か昔、30億年までさかのぼることができます。ウイルスは、近年高機能顕微鏡の発明とともに発見され、ラテン語の「毒汁」を意味する virusと命名されましたが、実は基本的には、ウイルスが自らを寄生して増殖することができる生物との関係で互恵的な共生を演出しつつ進化を続けており、現在でも地球上に無数の未知のウイルスが存在しているのです。
つまり20万年前から変わらず、生物とそれに寄生しつつ進化するウイルスは、その大半が共生関係を維持しつつ、自然生態系のバランスの中で安定化してきたのです。ウイルスの進化は、今回の新型コロナウイルスの変異の激しさからもうかがい知れるように、相当に早く、それとの共生を維持する上で、地球上の生命生物も進化してきたと言えるのです。そのような環境の中、今回のパンデミックを通じてわれわれはどのような知識を得たのでしょうか。
北村剛史
Takeshi Kitamura
(株)日本ホテルアプレイザル 代表取締役/(株)サクラクオリティマネジメント 代表取締役/(一社)観光品質認証協会 統括理事不動産鑑定士、MAI(米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)
ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である(株)日本ホテルアプレイザルの代表取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科在籍時には「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究。
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