2020 年はCOVID-19（新型コロナウイルス）が世界中に蔓延し、パンデミックとなった。全世界で感染者数は6400 万人を超え、死亡者数は150 万人に達した（12 月3 日時点）。日本の感染者数は15 万人を超え、死亡者数は約2000 人。各国に比べると、日本の影響は少ないように見えるが、経済は深刻なダメージを受けた。特に、観光業は訪日外国人客の観光消費の大幅減、期待していた東京五輪は延期となった。そのため、政府は官民一体型の消費喚起キャンペーン「Go To キャンペーン」を実施。その恩恵に地域差はあるものの、観光業を救済する動きが見て取れる。

　また、COVID-19 によって、社会は一転、マスク着用による生活は見慣れた景色に。観光業は「非接触」「テレワーク／リ　モートワーク」「ソーシャルディスタンス」などを取り入れ、新しい生活様式（ニューノーマル）に様変わり。そこで本号では、社会情勢を交えながら2020 年のホテル・レストラン業界を振り返る。
●編集部

TABLE OF CONTENTS
34　総論 「観光業」の在り方を考えさせられた2020 年
35　2020 年の主な出来事
36　寄稿 宿泊業界の現状と今後の見通し 立教大学 ビジネスデザイン研究科 特任教授 沢柳 知彦
38　寄稿 「業務改善」が進み、「ブッフェ」も深化。生産性×価値向上が利益をもたらす 「フードリンクニュース」編集長 遠山 敏之
40　ブライダル総括　結婚式は人々の記憶と感動の残像、思い出という心を豊かにする個人消費の最高峰であることを再認識すべし
小社 執行役員 山下 裕乃
42　ホテル業界ダイジェスト2020

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