10月の全国企業倒産状況　負債総額783億4200万円 宿泊業13（前年比5件増）、飲食業75（前年比5件減）

　東京商工リサーチによる2020 年10 月の「倒産月報」が11 月10 日に発表。全国の企業倒産件数は624 件（前年同月比20.00% 減）、負債総額が783億4200 万円（同11.55% 減）となった。

件数は、新型コロナ感染拡大に伴う政府・自治体、金融機関の資金繰り支援策の効果で、7 月以降、4 カ月連続で前年同月を下回った。4 カ月連続減少は、19 年2 ～ 5 月以来、17 カ月ぶり。10 月度では1971 年以降の50 年間で、89 年（589 件）に次ぐ、二番目の低水準。負債総額は3 カ月連続で前年同月を下回った。10 月度としては71 年以降の50 年間で、73 年（739 億700 万円）に次ぐ、四番目の低水準となった。

産業別では、10 産業のうち、運輸業を除く9 産業で前年同月を下回った。巣ごもり特需の飲食料品小売業が19 件（前年同月37 件）など、「小売業」全体も84 件（同121 件）と5 カ月連続で前年同月を下回った。

また、10 月度の「人手不足」関連倒産のうち、「後継者難」は23 件（ 同24 件）。「新型コロナウイルス」関連倒産は、10 月は104 件（2 月以降、累計603 件）で、2 月に新型コロナ関連倒産が発生して以降、初めて月間100 件を超えた。

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