外食全体の売り上げ前年比85.0% 新型コロナウイルスの感染再拡大により、回復傾向にブレーキ
7月は、前半の店内飲食に回復傾向が見られ、ファストフードなどのテイクアウト需要の伸びとあいまって、外食全体の売り上げは、前年比85.0%となった。
しかし、月半ばからは、東京・大阪等でのコロナ感染の再拡大や、小中学校の夏休みの短縮、西日本等を中心とした長雨などが客足に影響し、多くの業態で依然として厳しい状況が続いている。また、立地・業態間で回復のばらつきがあり、住宅地に近い“郊外立地”の店舗は比較的回復が早い一方、“繁華街立地”の店舗は苦戦が続いている。さらに、飲酒を伴う業態では他業態より回復が遅く、月の後半には客数の前年比が再び降下し始め、回復への道のりはまだ遠い。
業態別では、ファストフード(FF)業態は業種間で差が見られるものの、店内飲食の回復とともに、テイクアウト・デリバリー需要のけん引で、全体売り上げは96.4%と、減少幅は前月(88.2%)より縮小した。
ファミリーレストラン(FR)業態は、月後半に客足が鈍り、回復傾向がやや鈍化、全体売り上げは77.4%となった。 飲酒業態は、住宅地に近い郊外店を中心に客足が戻るなどで月前半には回復が見られたものの、コロナ感染が全国的に広がるにつれ、月半ばから再び客数は減少傾向。「パブ・ビアホール」は売り上げ35.0%、「居酒屋」は50.0%と、前年の半分程度で、壊滅的な状況が続いている。 ディナーレストラン業態は、個人客や家族宴会を中心に、月前半には回復傾向となったものの、コロナ感染の再拡大とともにキャンセルが相次ぎ、月後半は失速した。売り上げは弁当販売が下支えし、65.5%となった。 喫茶業態はテレワーク等によりビジネス街立地での朝・昼需要が伸びず、回復はやや遅く、売り上げは66.8%となった。
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