東京商工リサーチによる2020 年6 月の「倒産月報」が7 月8 日に発表。全国の企業倒産件数は780 件（前年同月比6.26% 増）、負債総額が1288 億1600 万円（同48.13% 増）となった。

倒産件数は2 カ月ぶりに前年同月比を上回り、1 月の773 件を上回って今年最多を記録した。5 月は「新型コロナ」感染拡大による裁判所の一部業務縮小や政府の支援策などで、大幅に減少したが、5 月25 日に緊急事態宣言が全面解除され、裁判所の業務も平時に戻りつつあり、再び増勢に転じた。6 月としては、2 年連続で前年同月比を上回った。ただ、1991 年以降の30 年間では2016年(763 件) に次ぐ、5 番目の低水準だった。

地区別では9 地区のうち、東北、中部、近畿、九州の4 地区で増加。都道府県別では、増加が17 府県、減少が20都府県と、2 カ月連続で「減少」が「増加」を上回った。

産業別では、10 産業のうち、5 産業で前年同月比を上回った。新型コロナ感染拡大の影響を強く受けている宿泊業、飲食業を含むサービス業他が今年最多の278 件発生した。

また、6 月度の「人手不足」関連倒産は35 件（前年同月41 件）で、「後継者難」が27件（同24 件）。

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