日本から南へ飛行機で3 時間半のサイパン島に8 月カジノがソフトオープンした。10 年程前サイパン島には日本人観光客が年間40 万人近く訪れ活況を呈していたが、日本航空が2005年に路線を廃止して以降、他の航空会社の路線も減少、現在の日本人観光客はピーク時の3 割と激減している。ガラパンと呼ばれる中心街はゴーストタウン化し、日本人観光客の減少は地元経済に大きな打撃を与えた。近年、その中心街に変化がみられるようになった。それは、中国人観光客の増加である。これはビザの規制緩和によるもので、今後も中国人観光客の増加を見込み、中国系企業がガラパンの中心地のDFS(デューティーフリーショップ)内にカジノを開業した。
第11回
連載 第11回 大岩根成悦の「日本型IR&カジノ」の実現へ
アジアのトレンドとなる統合型リゾートカジノ(IR)
【月刊HOTERES 2015年09月号】
2015年09月02日(水)