IR 法案の採決は次回の臨時国会に持ち越されたが、IR 開業を見据えた動きは地方自治体や企業ですでに活発化している。
横浜では、9 月に横浜商工会議所(佐々木謙二会頭)らが林市長に対して、2016 年度に対する要望書を提出し、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)などの新たな大型集客施設の導入を検討することを求めた。これに対し、林市長は「私自身はやると述べている。再生には有力な手段であり、横浜の経済成長には非常に重要なこと、ぬかりなく、慎重に水面下でいろいろな研究を行なっている」とIR 誘致に改めて前向きな姿勢を示した。横浜市では、3 月にIR 検討調査報告書を発表し、経済波及効果:約4100 億円(直接効果:2561 億円、波及効果:1583 億円)、就業者の増加:約4 万1 千人、税収:約61 億円(毎年発生)が期待できるとしている。
第12回
大岩根成悦 「日本型 IR&カジノ」の実現へ
第6回「活発化するIR開業見据えた動き」
【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年09月29日(火)