角島(つのしま)と角島大橋
当県の人気スポットとして注目されるのは、角島とそこに架かる角島大橋である。当地は以前から人気のある秋芳洞、下関水族館、秋吉台などを抑えてトップ2となっている。角島は、県の西端にあり日本海に面している小さな島。周辺の海は、貝類の残ざんがい骸が海底に堆積した白い砂で、海水も澄み切っており、太陽光の加減でエメラルドグリーンの色合いが微妙に変化する。そして、角島と下関市豊北町神田の海士ヶ瀬戸に架かるのが角島大橋である。この橋は2000 年に開通し総工費は149 億円が投じられた。それ以前は渡し船による交通が主だが完成により陸路でつながった。もともと角島周辺の海と海浜の景色は抜群によかったが、橋の開通により観光の魅力が倍増した。島と橋は国定公園内に位置するため自然環境への配慮がなされており、2013 年「土木学会デザイン賞」を受賞した。この環境を背景に小説『四日間の奇蹟』が生まれ、ミステリー大賞を受け、映画も評判をとった。今では年間90 万人の観光客が訪れている。
人口当たり工業出荷額全国第7 位
山口県の面積は6112.5km2で全国23 位と、大分県より小さく、茨城県より大きい。人口は138.3 万人で全国27 位。愛媛県より多く、滋賀県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は11.8%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は54.6%、65 歳以上の老年人口は33.6%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は3.9 兆円で全国26 位。一人当たり所得は277.4 万円であり、全国で新潟県に次いで25 位となっている。産業別構成比を見ると、第1 次産業は0.7%、第2 次産業は36.5%、第3 次産業は62.8%で、全国平均と比べると第2 次産業比率が高い。工業出荷額は6.1兆円で全国19 位、人口当たりは442.5 万円で全国第7 位となっている。
ホテル客室数は平均を下回る
飲食店数は14 年で6385 店。内訳を見ると、食堂・レストランが832 店で13.0%、専門料理店が1502 店で23.5%を占める。その中で多いのは日本料理店の458 店で7.2%を占める。次いでその他の専門料理店が436 店の6.8%と続いている。そのほか、すし店が183 店(2.9%)、そば・うどん店が237 店(3.7%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1474 店(23.1%)、酒場・ビアホールは1128 店(17.7%)と多く、両者で40.8%を占める。以上のほか喫茶店は678 店(10.6%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は330 店(5.2%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は751 店である。ホテル数は17 年で90 軒、客室数は7203 室で、2000 年からの伸び率を見ると、ホテル数は全国の26.5%に対して当県は23.3%、客室数は全国の45.9%に対して当県は32.6%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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