今回は、2020年 4月に実施した、特に衛生対策も視野に入れた顧客ニーズ調査結果をご紹介したいと思います(全国男女 200名に対するインターネットアンケート調査)。
顧客ニーズ等は時代の変化に伴い常に変化の途上にあるものでしょうが、前回も触れましたが、現在猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症が将来に収束したとしても、この見えない敵に対する今回の恐怖心は、局地的なものではなく全世界規模で人々の心に刻まれたはずであり、新たなウイルスが発現する恐怖や今回のウイルスが変化し存続するリスク等を考えますと、ウイルスという見えない敵に対する脅威は、人々の日々の価値観にも急激かつ強く影響を与えた結果、将来のホテル市場回復時において、すでに2020年 3月までのホテルマーケットと2020年 3月以降のホテルマーケットで、すでに別のマーケットに変化している可能性が考えられます。前回は、ホテルコンセプトニーズの変化をご紹介しました。そこでも安心感に関するニーズが大きく伸びているという調査結果でした。以下では、その他サービス等に関する調査結果をご紹介したいと思います。
北村剛史
Takeshi Kitamura
(株)日本ホテルアプレイザル 取締役/(株)サクラクオリティマネジメント 代表取締役/(一社)観光品質認証協会 統括理事不動産鑑定士、MAI(米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である(株)日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事