仏大手ホテルチェーンのアコーは、新型コロナウイルス感染症の流⾏を受け、「ALL Heartist Fund(オール ハーティスト基⾦)」を立ち上げた。主要株主と協議のうえ、配当⾦の25%(7000万ユーロ)および、代表取締役会⻑兼CEO であるセバスチャン・バザン氏の報酬の25%、取締役の報酬の20%を充当する。
同基金では従業員で社会保障や医療保険に加⼊していない人のため新型コロナウイルスに関連する医療費、経済的に困窮している一時帰休中の従業員、パートナーなどを支援する。さらに最前線にいる医療専門家および非営利組織のサポートも行なう。
なお、同グループでは世界で半数以上のホテルが営業を停止し、今後数週間で三分の二以上に増える可能性があるものの、投資計画の見直しや従業員の出張禁止、現預金の保有戦略などでコスト合理化を進め、感染終息後に備える構え。中国では需要回復の兆しもあるとしている。