今回は兵庫県の県庁所在地である神戸市を取り上げる。古くから日本を代表する港町で、異国情緒あふれる街並みから人気の高い都市だ。そのロケーションの良さからブライダルの人気も高く、2005 年に誕生した「神戸ウエディング会議」は現在も活発な活動を続けている。以下に神戸市のマーケットとともに兵庫県のマクロマーケットを見ていこう。
文殊リサーチワークス http://monju-rw.com
1. マーケットポテンシャル
神戸市は人口150 万1113 人(2017年12 月末人口)を有する政令指定都市で、県内の人口シェア27.3%を占めている。その他の兵庫県人口5 万人以上主要都市を見ると姫路市が52 万9626人、西宮市が47 万9440 人、尼崎市が45 万2081 人で、神戸市を含む4 市が県内で30 万人以上の人口を有する都市となる。神戸市は第2 位の姫路市の人口の約3 倍の規模であり、兵庫県内における人口構造は神戸市の一極集中であることが分かる。
増加率(17 年/ 12 年)をみると神戸市は▲ 0.7%の微減となっている。その他県内主要都市を見ると、西宮市が1.4%で最も高い増加となっており、次いで明石市が0.7%、伊丹市が0.6%、宝塚市が0.5%、芦屋市が0.1%の微増になっている。それ以外の5 万人以上主要都市はすべてマイナストレンドとなった。その中でも丹波市が▲ 4.9%、豊岡市が▲ 4.4%、三木市が▲ 3.7%、赤穂市が▲ 3.5%、たつの市が▲ 3.2%で比較的北部に位置する都市でマイナス幅が大きい。
神戸市の年齢構造を見ると若年人口比率は17.5%、適齢期人口比率は25.3%となり、全国レベル(若年人口比率18.0%、適齢期人口比率25.1%)と比較して若年人口比率は下回ったが適齢期人口比率は若干上回った。その他の県内主要都市を見ると若年人口比率を上回っている都市が多く、三田市が21.5%、姫路市が20.1%、伊丹市が20.0%、西宮市19.9%、加古川市が19.8%と特に高くなっている。適齢期人口比率は西宮市・伊丹市が26.9%で最も高く、その他では尼崎市26.3%、加古川市が25.6%、高砂市が25.4%で全国レベルを上回った。兵庫県内では西宮市、伊丹市、加古川市、高砂市の4市が若年人口比率、適齢期人口比率が共に全国値を上回っている。高齢者比率(65 歳以上人口比率)を見ると神戸市は23.1%でほぼ全国レベル(23.0%)となった。県内主要都市では三田市が特に低い比率となっている。
将来推計人口を見ると神戸市は2020年ころから減少フェーズに突入すると推計されている。2040 年ころには2010 年ベースから約10%程度減少すると見られている。その他の県内主要都市を見ると西宮市が2030 年ころ、芦屋市が2025年ころ、伊丹市、宝塚市は2020 年ころまでは2010 年ベースを維持できると見られている。減少フェーズに入っている都市は将来的に2010 年ベースの10%~ 30%程度減少すると思われ、地方都市と比較すると減少幅は小さくなっている。
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※各種図表、「兵庫県主要都市の人口マーケットトレンド」「兵庫県主要都市の年齢構成」「兵庫県主要都市の将来推計人口」「都市勢圏」「拠点性と流入傾向」「兵庫県主要都市の婚姻マーケットトレンド」「兵庫県の観光目的日帰り・宿泊比率」「兵庫県の観光目的県内・県外客比率」「兵庫県の観光消費額単価」「国籍別訪日外国人の兵庫県への訪問率」など、解説、図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
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2019年12月11日(水)