Rendering of Galaxy Arena
---GICCとギャラクシー・アリーナに採用される最新のテクノロジーやソリューションはありますか?
施設全体で顔認識技術、5G、デジタルサイネージを取り入れる等、最新のデジタル技術をアジアだけでなく世界で最初に取り入れた最先端の施設となる予定です。アリーナでは、モバイルオーダーという仕組みを取り入れようと考えており、ドリンクやスナックを並んで買うのではなく、席に座ると観客席から注文ができ準備ができたら通知が来て取りに行けるような仕組みになる予定です。デジタルサイネージは、AIを駆使し、顧客別に必要な情報やコンテンツの出し分けを行なうことも考えています。
また、他国の企業が当施設で展示会を行いたい場合に、当社内のイベント専門家集団のEVENT
STUDIOチームがあるため、現地で新たに代理店を探すなど煩雑な業務も必要なく、ワンストップで展示会を実施いただける最適なソリューションを整えています。
---既存ラグジュアリーホテルにパートナーであるモンテカルロSBMの影響もありますか?
ご存知の通り、世界で最も古い統合型リゾートであるモナコのモンテカルロSBMは当社とパートナー企業です。モンテカルロSBMは、西側の世界で影響力のある顧客を抱え、非常に洗練されたサービスの提供を行なっており、私どもは東側で同様に洗練されたサービスを提供している点で類似している部分があると考えています。
---フェーズ3でオープンするホテルの開示できる話があればお願いします。
現時点(取材日時:2019年10月24日)でホテル名は公表(※1)できませんが、非常にハイレベルのライフスタイルのラグジュアリーホテルです。私どもは、レジャー・ホスピタリティ産業であり、その精神がホテルのみならず施設全体で表現できていなければなりません。MICEの顧客に関しても、デスティネーションがどのような施設であるかが非常に重要な要素です。ビジネスやMICEの場合、マカオに来ても施設内にこもってしまい、マカオの地元の文化に触れるような機会が少なくなり得るのですが、私どもは施設内でもマカオの文化の優れたところを体験していただけるような場にしたいと考えています。
---最後にご自身が感じられる、マカオが持つ魅力についてお聞かせください。
マカオは、ポルトガル領だった歴史から、東西の文化が混じった文化遺産が豊富な観光都市であり、20か所を超える史跡が存在し、ユネスコ世界遺産に登録されている食の楽園です。マカオはここ数年で大きく変わっています。2018年には世界最長の橋である全長55キロにおよぶ港珠澳大橋が開通し、アクセスが飛躍的に向上しています。現在は3つの国際空港があり、世界の200以上の主要都市へ直行便で結ばれており、香港国際空港から、私どものギャラクシー・マカオへも車で1時間以内と非常にアクセスが容易です。
マカオを含むグレーターベイ(大湾岸圏)は世界で経済的に最も栄えていると言われており、テクノロジーの深圳、ビジネスの香港、ツーリズムのマカオと、全てが橋で繋がり、アジアのビジネスハブとして今後も発展が期待されます。
※1 フェーズ3で開業するホテル(2021年前半オープン予定)は「アンダーズ マカオ」であることが、2019年11月5日時点で公式に発表された。
Convention Hall (Banquet set up)