今回は和歌山県の県庁所在地、和歌山市を取り上げる。和歌山市は大阪大都市圏に距離的には近いが、地理的に隔絶した立地であるため、完結したマーケットとなっている。そのため、県内での求心力は高い。和歌山県は観光的なポテンシャルが高いため、今以上の集客拡が期待される。以下に和歌山市のマーケットポテンシャルと和歌山県の観光マーケットを見ていこう。

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1.マーケットポテンシャル
 
和歌山市の人口は37 万3074 人（2017 年3 月末人口）で、和歌山県内の人口シェア37.9％と県内で最も多い人口を有している。その他の県内主要都市を見ると、和歌山市以外で人口10万人以上の都市が見られず、田辺市が7 万6509 人、紀の川市が6 万4511人、橋本市が6 万4382 人で続いており、人口は和歌山市の一極集中であることが分かる。県内は和歌山市を除くと比較的人口規模の小さい都市から構成されている。


増加率（17 年／ 12 年）を見ると和歌山市は▲ 1.3％の減少となっている。その他の県内主要都市を見ると、岩出市が1.8％の増加になっている以外はすべて減少トレンドとなっていることが分かる。有田市が▲ 6.1％、新宮市が▲ 6.0％、海南市が▲ 5.4％、御坊市が▲ 5.0％と5％以上の減少となっている都市が多く、その中で見ると和歌山市は比較的減少幅は低いと言える。

和歌山市の年齢構造を見ると若年人口比率は17.4％、適齢期人口比率は22.8％となり、若年人口比率、適齢期人口比率ともに全国値（若年人口比率18.0％、適齢期人口比率25.1％）を下回った。その他の県内主要都市を見ると、若年人口比率は岩出市が22.6％で最も高く、次いで御坊市が19.7％、橋本市が18.7％、紀の川市が18.4％、有田市が18.1％と、この5 市のみが全国値を上回っている。適齢期人口比率は岩出市が25.5％で唯一全国値を上回っており、それ以外の都市はすべて下回っている。特に新宮市は17.8％、海南市は19.4％と低いレベルになっている。そのため高齢者人口比率も全国レベル（23.0％）を大きく上回っている都市が多く、和歌山市も25.7％になっている。県全体において高齢化が大きく進展している状態にあることが分かる。


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※観光・ブライダルマーケットエリア、「和歌山県主要都市の人口マーケットトレンド」「和歌山県主要都市の年齢構成」「和歌山県主要都市の将来推計人口」「都市勢圏」「拠点性と流入傾向」「和歌山県主要都市の婚姻マーケットトレンド」「和歌山県の観光目的日帰り・宿泊比率」「和歌山県の観光目的県内・県外客比率」「和歌山県の観光消費額単価」「国籍別訪日外国人の和歌山県への訪問率」など、解説、図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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