千葉県観光を支えるディズニー
千葉県の観光入込数は、延べ1 億7 千万人で、首都圏では東京都に次ぐ巨大観光エリアとなっている。東京に近いこともあり、県外からの日帰りだけで6200 万人と推計されている。この巨大な観光客数を構成する観光の目玉は、成田山、海ほたる、幕張メッセなど、100 万人近い集客のある観光地が多いが、何といっても近年はディズニーリゾートが最も大きく、長らく2000万人前後の集客があったが、2013 年に開園30 周年を迎えて初めて3000 万人を超えるようになり、2017、18 年度も3000万人を超えている。ここ数年は外国人観光客が増え、千葉県を訪れる外国人観光客は350 万人を超えているが、その多くはディズニーを訪れる人で占められている。
県民分配所得は全国第6 位
千葉県の面積は5157.6㎢で全国28 位と、愛知県より小さく、福岡県より大きい。人口は615.6 万人で全国6 位で、兵庫県より大きく、埼玉県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は12.4%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は60.8%、65 歳以上の老年人口は26.8%で、全国と比較すると、高齢化は全国平均に近い。県民分配所得は18.4 兆円で全国6 位。一人当たり所得は297.0 万円であり、全国で福井県に次いで15 位となっている。産業別構成比をみると、第1次産業は1.1%、第2 次産業は21.6%、第3 次産業は76.3%で、全国平均と比べると第3 次産業比率が高い。工業出荷額は11.4 兆円で全国7 位、人口当たりは185.3 万円で全国29 位となっている。
ホテルは軒数・客室数とも低迷
飲食店数は14 年で2 万2038 店。内訳をみると、食堂・レストランが1969 店で8.9%、専門料理店が7354 店で33.4%を占める。その中で多いのは中華料理店の2702 店で12.3%を占める。次いでその他の専門料理店が2091 店の9.5%と続いている。そのほか、すし店が1098 店(5.0%)、そば・うどん店が1331 店(6.0%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは2145 店(9.7%)、酒場・ビアホールは5652 店(25.6%)と多く、両者で35.3%を占める。以上のほか喫茶店は1454 店(6.6%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は989 店(4.5%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は2185 店である。ホテル数は16 年で178 軒、客室数は3 万761 室で、2000 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の22.9%に対して当県は4.7%、客室数は全国の39.8%に対して当県は25.5%の伸びで、ともに平均を下回っている。
----
※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
2019年8月23日号ご注文フォームはこちら
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php?category_id=7
電子版(ブラウザ版PDF)購入はこちら
https://sci.hitsdb.net/hb/user