8 月26 日、和歌山県、和歌山商工会議所、和歌山IR 推進協議会主催による「IRシンポジウム」が開催される。参加費無料、定員300 名まで。今回で第4 回となる同県のIR シンポジウムは、前回はほぼ満席。今回も満席が予想される。
有識者会議を実施
着々と進めるIR 誘致活動
IR 候補地のなかで、政治の動きに関係なく、IR 誘致に向けて積極的に動いている自治体の一つとして、和歌山県の存在を忘れてはいけない。和歌山県の仁坂吉伸知事は以前から定例会見も含めて、IR に関する情報発信を行なっているが、今年7 月4日に、和歌山県は、和歌山県IR 誘致に関する有識者会議・第1 回の開催を発表。そして、8 月6 日に表1 の識者とともに会議を実施した。
同有識者会議の担当範囲は、実施方針、IR 区域整備計画、(事業者との)実施協定の策定。同県は事業者選定については、別の委員会を設置する考えである。また、事業者選定では、実務的な専門家を委員とし、主に財務面などを精査する考えも明らかにしている。
8・26IR シンポジウム
こうした状況のなかで、8 月26 日にIR シンポジウムが開催される。今回、海外IR 事業者としては3 社が登壇予定。以前から、バリエール(フランス)、ブルームベリー(マニラ)は和歌山県への意欲を表明済みで、サンシティは初登場。サンシティとは、マカオ最大のカジノ仲介業者で、今日のマカオIR が成功した要因の一つに、サンシティの存在が挙げられているほどだ。
和歌山県の仁坂知事は、精力的に国内外のIR イベントに顔を出しては情報発信を行なっている。同県の試算では、和歌山にIR が開業した経済効果は約3000 億円、雇用創出は約2 万人としている。IR が開業すると、自治体にはカジノ税、カジノ入場料、法人税も期待できることから、和歌山県は是が非でもIR を誘致したい考え。