インターコンチネンタルグループ(IHG®)は、近年、世界的ラグジュアリーブランドを相次いで傘下に収めブランドコレクションを強化。日本においても注目エリアを積極的に開拓し、新ブランドを含むホテル開発を進めている。地域の市場活性化に貢献しつつ、人材を引き付ける職場づくりにも注力するIHG・ANA・ホテルズグループジャパン代表のハンス・ハイリガーズ氏に展望を伺った。
インターコンチネンタルグループ(IHG®)
IHG・ANA・ホテルズグループジャパン
ハンス・ハイリガーズ 氏
(Hans Heijligers)
Profile
世界各地の有名ホテル総支配人や重要プロジェクト責任者を務めるなど豊富な国際経験を持つ。2014年 IHG・ANA・ホテルズグループジャパンのリージョナル支配人を経て、16年1月より現職として日本国内32ホテルの運営を指揮する。
充実のブランド群により
各地の潜在性を発掘
❒ 新ホテルの開業計画についてお聞かせください。
この夏の8 月1 日、大分県別府市に「ANA インターコンチネンタル別府リゾート&スパ」が開業します。11 月には「インターコンチネンタル横浜インターコンチネンタルPier 8(ピアエイト)」が横浜港の埠頭の上というユニークな立地に開業します。続いて12 月にブランド日本初上陸の「ホテルインディゴ箱根強羅」が開業します。いずれも非常に楽しみです。
2020 年春には初のキンプトンブランドを、同じ時期には、長野県の信濃地方に改装コンバージョンによる「ANA ホリデイインリゾート信濃大町くろよん」が開業します。7 月には「ANA インターコンチネンタル石垣リゾート」に3 棟203 室を増室し、計5 棟458 室とします。21 年には愛知県犬山市に「ホテルインディゴ犬山 有楽苑」の開業が予定され、ほかにも新規計画の発表を控えています。
大局的には日本市場はこれからも成長が見込まれます。各ブランドを成長させていくためにも各地に注目しています。北海道や沖縄をはじめ、白馬や妙高といったリゾートも興味深いですし、都市部もまだまだ魅力的です。特に東京は街の大きさに対しても諸外国の大都市に比べても国際的なラグジュアリーブランドが少ないので、大いに進出の余地があると考えます。