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Tourism and Bridal Market Data

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 《松本市編》

【月刊HOTERES 2019年03月号】
2019年03月08日(金)
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今回取り上げるのは長野県の第2 の都市、松本市。長野県は業務核と商業核が分かれており、業務核は長野市、商業核は松本市が担っている。国宝松本城を有するなど近年ではインバウンドにも人気のスポットだ。以下に松本市と長野県中央部のマーケットポテンシャルと共に長野県の観光マーケットを見ていこう。長野市や長野県のマクロマーケットについては2 月2 週号を参照していただきたい。

 
文殊リサーチワークス http://monju-rw.com
 

1.マーケットポテンシャル 

 松本市は長野県の中央に位置しており、市西部は岐阜県に面している。中心駅である松本駅はJR 中央線特急や篠ノ井線、大糸線が走り、特急「しなの」は名古屋方面、特急「スーパーあずさ・あずさ」は新宿まで伸びており、鉄道路線の要衝となっている。またアルピコ交通信濃線も走っており、通勤・通学や上高地などへの観光地への移動手段として活用されている。参考までに松本市の都市勢圏は安曇野市や塩尻市を内包する4 市1 町7 町(松本市を含む)から形成されている。
 
 松本市の商業ポテンシャルを見ると商業拠点性指数(※ 1)は1.17 で周辺の消費を吸引している状況にある。市内の大型SC を見ると県内最大のSC「イオンモール松本(店舗面積4 万9000㎡)」や、「イオン南松本店(1 万7980㎡)」、「松本電鉄バスターミナル(1 万3000㎡)」、「松本ショッピングセンター(1 万2341㎡)」などが位置している。また松本市を地盤とする「井上百貨店」も松本駅前に位置し、さらに「松本駅前通り商店街」や「縄手通り商店街」など数多くの商店街も有している。旧くから「商都松本」と称されるなど、長野県の商業の中心となっていることがうかがわれる。
 
 松本市の人口は23 万7562 人(2017年3 月末人口)で、長野県内の人口シェア11.3%で長野市(37 万8474人、18.1%)に次いで県内2 位の都市となっている。その他の県中央部の主要都市を見ると上田市が15 万5784 人で松本市に続いており、松本市と上田市の2 市のみが県中央部において人口規模10 万人以上を有している。以降は佐久市が9 万8451 人、安曇野市が9 万6898 人、塩尻市が6 万6441 人と続いている。県庁所在地である長野市が最も多くのマーケットを有しているが、一極集中とはなっておらず、人口構造は長野市と松本市との二極型になっていると思われる。
 
 増加率(17 年/ 12 年)を見ると、前回の長野市編で取り上げた通り県内主要都市すべてにおいて減少傾向であり、その中で松本市は▲ 0.8%の微減となった。その他県中央部の主要都市では東御市・安曇野市が▲ 0.9%で松本市に次いで減少幅が低く、次いで茅野市・塩尻市が▲ 1.0%となっている。減少幅が高い都市は大町市が▲ 5.8%で最も高く、次いで岡谷市が▲ 4.3%と続いている。
 
 松本市の年齢構造を見ると若年人口比率は19.2%、適齢期人口比率は25.1%となり、若年人口比率は全国値(18.0%)を上回り、適齢期人口比率は全国値(25.1%)と同レベルとなっている。その他の県中央部の主要都市を見ると若年人口比率は佐久市が19.4%で最も高く、次いで茅野市が19.2%、東御市が18.8%、上田市が18.6%で続いている。県中央では岡谷市と大町市のみが若年人口比率が全国値を下回っており、それ以外の都市は上回っていることが特徴だ。適齢期人口比率は松本市以外の県中央部主要都市すべてにおいて全国値を下回っている。特に大町市が18.2%と全国値から大きく下回っている。また、高齢者比率が全国値(23.0%)を上回る都市が多く、高齢化が進展している状態になっている。
 
 将来推計人口を見ると松本市は2015年ごろの段階で減少フェーズに突入すると推計されている(図表3)。2040 年ごろには2010 年ベースから約14%程度減少するとみられている。その他の県中央部主要都市を見るとすべての都市で2015 年ごろから減少フェーズに突入しており、松本市と比較して2015 年ベースからの人口減少ペースが早い都市が多い。県中央部主要都市は将来的には2010 年ベースの60 ~ 85%程度になると思われる。県全体として人口減少していることもあり、将来的にも松本市が長野市に次ぐ県内第2 位の人口ポテンシャルを維持できるだろう。
 
 松本市の婚姻件数(2016 年)を見ると1189 件で、シェアは13.3%と人口シェアよりも高いことから周辺の婚姻マーケットを吸引していると思われる(図表4)。しかし、婚姻件数は減少トレンドとなっている。婚姻率を見ると松本市は4.99 件で全国平均(4.93 件)、県平均(4.26 件)を上回っている。その他の県中央部の主要都市を見ると塩尻市が5.03 件で全国値を上回っており、松本市を含むこの2 市のみが全国値を上回っており、それ以外の都市はすべて下回っている。
 
 
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※観光・ブライダルマーケット、「長野県中央部主要都市の人口マーケットトレンド」「長野県中央部主要都市の年齢構成」「長野県中央部主要都市の将来推計人口」「長野県中央部主要都市の婚姻マーケットトレンド」「長野県の観光入込客数トレンド」「地域別観光客数」「観光地類別利用者数シェア」「国籍別長野県の外国人宿泊客シェア」「主要観光地別利用者数」「長野県への訪日外国人宿泊客数トレンド」、解説、図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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