カクテル「KABUKI」は、写真下のステンシルで隈取りをあしらう。
歌舞伎俳優の片岡幸太郎氏
日本文化をカクテルで表現していく。
(一社)日本ホテルバーメンズ協会(以下HBA、小森谷弘会長)は、1 月29日に開催したHBA 賀詞交歓会で「歌舞伎」をテーマにしたカクテルを披露した。
これは訪日外国人客の増加に伴うカクテルでのもてなしの一環として開発されたもので、表面に施した隈取りのビジュアルが目を引く。レシピは国産ウイスキー(サントリーオールド)、抹茶リキュール、緑茶、黒糖シロップにホワイトチョコレートリキュールが用いられ、生クリームをフロート。表面の隈取りはストロベリーパウダーによるものだ。
きっかけは、歌舞伎俳優の片岡孝太郎氏だ。HBA のカクテル大使でもある片岡氏は以前から「歌舞伎を題材にしたカクテルを創ってほしい」と望んでおり、これに応じてHBA でレシピづくりを進めたもので、日本の文化を洋酒で表現した。カクテルの隈取りデコレーションに用いるステンシルプレートは、高い研磨技術でバーツール業界でも評価の高いBIRDY(横山興業)が手掛けた。HBA では全国のホテルバーでも提供できるように、プレートの使用を会員ホテルに呼び掛ける。
このカクテル「KABUKI」をきっかけに、歌舞伎の演目や役名、片岡氏の松嶋屋といった屋号や役者をイメージしたカクテルの誕生など、今後の展開に期待が持てる。