一般財団法人日本青年館 総務部総務課長 松尾 直泰氏
日本青年館ホテル ホテル支配人 祐成 一男氏
空調にまつわるクレーム
知らずでサービスに専念
PAFMAC 導入によってさまざまなメリットが生じたと語る。
「まず、二管式で個別冷暖房が可能になるので余分なパイプスペースがいらなくなり、その分部屋を広く取れるなどの設計上のメリットがありました。
ホテルのオペレーション上でも負担が軽減されました。ホテルの建て替え以前は冷温水の切り替えについて、ゴールデンウイークを過ぎたら冷水にしよう、秋はあるスポーツ大会が終わったら温水に切り替えようなど、ある程度の目安を設けて行なっていました。
それでも温度の感じ方は人それぞれなので、切り替え時期は常にビクビクしている状態でした。それがなくなったことでスタッフの心理的負担が減り、その神経を別の部分に注ぐことができるようになりました。現在、従来よりも少ない人員でオペレーションしていますが、空調トラブルへの対応が少なく、非常に助かっています。
さらにランニングコストの面でもメリットはありますね。四管式冷暖房システムは、通年冷水と温水を流し続けることになります。それに比べると二管式は単純計算で半分になりますから」。(松尾氏)
実際に約1 年間稼働した現在、客室の空調に関するクレームは一つもないそうだ。操作も極めてシンプル。例えば、オートモードの設定にしておけば、室内が暑ければ操作パネルの設定温度を下げるだけで暖房設定になっていても自動的に冷房に切り替わる。
気になるメンテナンスに関しては、業務用空調機に義務づけられている3 カ月に一度の簡易点検の際にフィルターを清掃することを推奨している。日ごろのメンテナンスはその程度で充分だという。フィルターが汚れてくると管理室に設置した遠隔操作盤に警報が表示されたり、目詰まりが原因で空調機器の運転が停止してしまうことがあるのでこの点は注意が必要だ。
アフターケアについては、PAFMACは基本的には18 年は耐久するように設計されているそうだ。さらに故障時にもアドバンテージがある。通常の空調の場合は、壊れた機器が関わる系統を止めなければ修理ができないので、複数の客室を売り止めしなければならない。しかし、PAFMAC は熱源機と室内機という概念がない一体型なので、壊れた機械だけを直せばよいわけだ。
「PAFMAC を導入したことでお客さまには快適な室内環境の提供が可能になり、さらに私たちは、空調機器に関するクレームやトラブルに気をとられることなくオペレーションに当たれるようになりました。PAFMACはホテルにとって本当に力強いパートナーだと思っています」。(祐成氏)
イニシャルコストの軽減やレンタブル比率アップ、さらにはランニングコストの削減などに寄与するPAFMAC。四管式のように常時冷温水を流し続けないのでエコロジーにつながることにも注目したい。